・転職するからには自分に合う会社を選びたい
・やりたい仕事を絶対見つける
・自分にとっての天職が必ずあるはずだ
年収もよく、働きやすい職場で、福利厚生も手厚い。
業界も成長真っ只中で将来性もバッチリ。
まさにこの仕事に就くために自分は頑張ってきたんだと思える様な会社に出会えれたらいいなぁと誰もが思います。
もちろん、現実はそううまくは行きませんから、どこかで妥協が必要になります。
この記事では、条件を決めるために考えること準備すること、妥協していい条件、悪い条件、なぜいいのか悪いのかについて解説します。
転職をする時に妥協しても良いか
結論から言えば妥協はいいか悪いかではなく「必要」です。
転職が誰にとっても難しいものになってしまう理由は様々な「変数」が複雑に絡み合ってしまうからです。
特にキャリアチェンジの場合はこの変数が多くなりますからより複雑になることは明らかです。
例えば、転職の際の決めるべき主な事項でも結構あります。
・どの業界に転職するのか?
・どの職種を希望するのか?
・希望年収はいくらを希望するのか?
・勤務地に希望はあるか?転勤はできるのか?
・会社の規模にこだわりはあるか?
・日系か外資系か?
そしてこうした変数を決める基準としてあなた自身のキャリアプラン=転職の目的が加わります。
・3年はこの業界で知識と経験をつけて、コンサルになる
・徹底的にこの技術を磨いて世界一になりたい
・この会社のこの製品を世に広めたい
大切なことは、決めるべきは妥協できる条件はどれか、できない条件はどれかについてあなたのキャリアプランを軸にしてあらかじめ決めておくことです。
この「決め」がないとどうなるかについて、まずは失敗例を紹介します。
こんな妥協をすると後悔する例
転職で決めなければいけない様々な条件について、どこまで何を妥協するかを考えていないために失敗したケースを紹介します。
意外とよくある、よく聞くパターンですので参考にしてあなたの転職活動に役立ててください。
転職が決まる前に退職し、条件交渉をできる余裕がなかった
運を天に任せるタイプの人が選びがちな進め方で、入社後のミスマッチが起こりやすいパターンです。
運よくすぐに希望する会社に転職できればいいですが、30代後半以降で家族もいるにもかかわらず先に退職するのはリスクが高すぎるでしょう。
もちろん例外はあります。
次のようなハラスメントをすでに受けているのであれば、いますぐにやめるべき状況だと思います。
・精神的につらくて薬に頼ってしまう
・ちょっとしたミスやノルマが達成できないことに対して大声で怒鳴られる
・文書での正式な異動命令などなく本来の業務とは無関係の単純な作業を命令された
こんな時は、まず自分の心と体を守ってください。
真面目な方や忍耐強い方は「まだ大丈夫」と思って無理をしがちです。
でもそのまま状況が悪化するととり返がつかない場合もありますので、まだ大丈夫なうちに環境を変える準備をして、行動に移すべきです。
>>ブラック企業をサクッと辞めたいときの方法と準備【アセッちゃだめ】
応募できる求人が全く見つからず焦ってしまう
・ゆっくり仕事を探さそうとしていたら、自分の希望する仕事は求人がものすごく少ない。
・年齢のハードルも高くなっていて、応募できる求人が全く見つからない。
・焦って「とりあえず働こう」で適当に選んでしまった。。。
このパターン、実家住まいである場合や資金的には余裕があるときにやってしまいがちです。
経済は生き物。
新型コロナの様にいつどんな影響で求人が少なくなるか分かりません。
AIや自動化がもたらした変化は想像以上に大きいです。
今日人気の仕事が明日もそうだとは限りません。
市場、業界、会社研究、求人情報も集めていない人がいざというとき焦るは当然といえば当然。
まずは転職サイトやエージェントで最新の情報を集め、自分の転職可能性を知ることから始めましょう。
質の高い求人情報を手に入れたいなら上場企業が活用する転職エージェントがおすすめ!
・マイナビジョブ20's
20代・第二新卒に特化した転職エージェント。専任担当が手厚くサポート
【公式】https://mynavi-job20s.jp/
・レバテックキャリア
ITエンジニアが利用したい転職エージェントNo.1
【公式】https://career.levtech.jp/
・リクルートダイレクトスカウト
転職後平均年収950万円以上の超ハイクラス
【公式】https://directscout.recruit.co.jp/
・JAC Recruitment
ハイクラス転職No1。管理職・外資系にも強い
【公式】https://www.jac-recruitment.jp/
・doda
業界最大手。非公開求人に強い
【公式】https://doda.jp
「目的別おすすめ転職エージェントランキング【転職成功率を上げる組合せ方】」でも詳しく比較しているので参考にしてください。
ベンチャー企業の高い年収に惹かれて転職したけれど
安定した職業につきたかったはずなのに、ベンチャー企業の高い年収に惹かれて転職。
大丈夫と言われていた賞与がゼロに。
人の入れ替わりが激しくて、業績も不安定だし、会社も潰れそうな気がしてきた。。。
これも情報収集を怠った結果であり、企業研究・業界研究不足です。
特に転職が初めてだと情報の集め方にも迷って手に入る求人の質も悪くなってしまうこともあります。
転職が一般化した今の世の中、情報力が転職の成功・失敗を決めてしまいます。
悩んだら転職サイトやエージェントなどのプロの情報力を頼ることも検討してくださいね。
何のために転職するのかをはっきりさせる
まずはあたらめて何のために転職するのか、キャリアプランを作ることが欠かせません。
人生の目的がはっきりしているなら、着くための道筋を複数考えてみたことがあると思います。
例えば、戦略コンサルであれば、ITマネージャーからキャリアチェンジする人もいれば、営業からキャリアアップする人もいます。
そこまではっきりとした目標がなくても、これから3年先にどうなっていたいのか、そのためにどんな仕事でどんな経験を積みたいのかをざっくりと書き出してみるだけでも構いません。
「やりたいことがわからない」「求人情報じゃなくてどうやれば市場価値が上がるのかを知りたい」そんなふうに悩んでいませんか?一人で悩むと堂々巡りでいつまでたっても解決せず、時間がムダに流れてチャンスも逃します。
自分にとってベストなキャリアを作るために何をすべきか?を知りたいならマジキャリなどのプロのキャリアコーチに自己分析をしてもらって、本当にやりたいことに見つけるのもありです。
\自分の強み・弱みがわからないなら/
望まない妥協をしないために準備すること
失敗例として挙げた中には、妥協以前の問題も含まれています。
転職活動を進める上で、やってはいけないことを説明します。
経済的・精神的に余裕がない
転職をするとき一番大切な条件は「生活基盤を守る」ことです。
満足な蓄えもなく退職してから転職活動を始めるような行動は絶対NGです。
生活費が足りなくなる様な状況で転職活動が長期化すれば気持ちはどんどん焦りますよね?
そうなってしまうと普通の精神状態であれば飛びつくことのない仕事に応募したり、譲ることのない条件を呑んでしまって転職後に間違いなく効果いるハメになります。
転職活動は在職中に始めることを肝に銘じてください。
例外としては、現時点でハラスメントや長時間労働を強いられていて肉体的にも精神的にも追い詰められていると感じている場合です。
この時はためらわずに家族や労働相談窓口に相談してください。
遠慮は無用、心配不要です。
あなたの命、健康を守ることを第一に行動してください。
情報源を用意せず、情報も集めない
転職活動を支える 2つ目の条件は、複数の情報源を確保しておくことです。
ある調査結果では転職失敗の原因の70%は情報不足と出ているそうです。転職活動を始めたら最初にやることは以下の様な情報源を集めること。
・名刺の整理
・友人の勤め先の確認
・転職エージェント、転職サイトへの登録
・業界情報
・労働市場の状況、トレンド
別記事で目的別におすすめエージェントの情報をまとめた記事がありますので、ぜひ参考にしてください。
「目的別おすすめ転職エージェントランキング【転職成功率を上げる組合せ方】」で詳しく比較しているので参考にしてください。
譲れない条件、譲れる条件を決める
転職の目的、キャリアプランとのすり合わせ、生活資金の確保、情報源の確保ができたら、それをもとに転職条件の優先度と妥協できる範囲を決めていきます。
「英語を使ってグローバルな仕事にチャレンジしたい」「GAFAのような大手外資系企業で働いてみたい」という方は外資系IT転職の進め方をステップ・バイ・ステップで全体の流れと交渉のタイミングも解説していますので、そちらもぜひ参考にしてください。
年収・賞与の条件
年収・賞与については別記事でも解説していますが、僕の持論&おすすめは「基本給は前職年収以上」、「生活費は全て基本給でまかなう」です。
賞与は業績給ですし、賞与の基準や計算式は結構変わることが多いので、賞与に期待しすぎると年収が大きくブレます。
また、転職初年度は賞与が満額もらえなかったり全く出ない場合もありますから、尚更基本給で生活を守れることが絶対条件です。
未経験の業界に転職する場合は年収が下がることも致し方ありませんが、その場合も基本給部分は絶対に譲るべきではないと思います。
ここを妥協してしまうと大抵の場合「配偶者ブロック」に遭って転職に失敗してしまうこともありますから十分検討してください。
業界
業界で妥協できるの?と思うかもしれませんが、はい、できます。
例えば自動車業界で働きたいなら、大手の自動車メーカーに転職できれば最高ですよね。
でもそれが難しくてもエンジン、ブレーキ、外装、内装、タイヤ、車体デザインなど様々な関連業界にも優れた企業はたくさんありますし、そうした企業なく自動車メーカーは成り立ちません。
特定の業界で働きたいとき、何がやりたいのか、それを実現するためのキャリアパスにはどんな選択肢があるのかをはっきりさせておかないと後悔する可能性が高くなります。
職種
職種の場合はキャリアを育てていくために選べるものは何か、の観点で考えることになるでしょう。
例えば、営業と一口に行ってもプリセールス、営業、コンサルタントなどがありますし、もし「人と接する仕事がしたいなら、保守・運用・サポートを経験してもいいでしょう。
別記事でも紹介していますが、未経験でIT業界に入りたい、人と接する仕事、できれば営業系、でも営業の経験もないのであれば、まずサポート系から入って次に営業職系へ異動もしくは転職が一つのキャリアパスとして考えられますね。
サポート系は自社製品を利用している顧客と直接接する仕事ですので、製品知識、顧客とのコネクション、顧客業界知識など営業として役に立つ知識や経験をたくさん身につけることができます。
飲み会などで同僚と話しているときに意外な経歴を持っていて驚くことはありませんか?
あなたの想像以上にキャリアの選択肢は幅が広いものです。
自分で可能性を制限せずに、幅広で考えてみるとキャリアの可能性も広がっていきますよ!
会社規模
会社規模の選び方は意外とその後のキャリアに大きく影響安定した職業につきたかったはずなのに、ベンチャー企業の高い年収に惹かれて転職。大丈夫と言われていた賞与がゼロに。会社も潰れそう。します。
大企業であればいいとは言えないからです。
先に紹介した記事でも書いていますが、ある業界のある分野では大企業よりも中小企業の方が圧倒的な技術力を持っていたり、中小企業の技術や製品なしには大企業のサービス・製品が成り立た合いといことも十分にあります。
あなたがその大企業の製品に魅力を感じている場合でも、もしかしたらその魅力の中心は中小企業が提供している技術やサービスにしかないかもしれません。
この点、企業研究、業界研究、企業の内部情報などが重要になってきます。
漠然として自分のイメージだけで、事実の確認をしないまま進んでしまうとせっかくの可能性を見過ごすこともあるので注意したいですね。
入社日
入社日については妥協ではなく調整になります。
転職先の会社の要求ばかり聞いてしまうと退職のタイミングがズレたときに内定取り消しのリスクが出てきますから、できない期日を設定したりせず、リスクがあることを伝えて余裕を持って退職日・入社日を設定すべきです。
また、あなたが事業開拓や案件金額の大きい会社の業績に影響するようなプロジェクトや業務を担当している責任者や中心メンバー、リーダーであれば、転職のタイミングはそのプロジェクトの進捗や完了予定を考えないと後々後悔することになると思います。
おそらく中途半端にやめることが気持ちの悪い方も多いと思いますが、それ以上に自分への信用・信頼を落としてしまうことにもなりかねないので、こうした重要プロジェクトの担当になっている場合は、しっかりとやり遂げてから転職を考えるべきです。
実績=信頼・信用を高め続けることで、あなたの市場価値は高まっていきます。
間違っても転職すること自体を目的にして、市場価値を落としてしまう行動にならないように注意してください。
勤務地
勤務地についてはそれほど問題はないかと思いますが、転勤の可否については面接の際に必ず確認されます。
できるできないと条件があればはっきりと決めておくことをおすすめします。
普通は応募先企業を決める段階で会社研究をして転勤の有無や頻度、転勤先になる事業所を確認すると思いますが、決して、その場のノリとか雰囲気で決めない様に注意してください。
転勤の有無は求人情報にも記載されている場合があります。
「総合職、全国型、全国採用」などの記載の場合は転勤があり、「一般職、地域型、エリア採用」は転勤が無いケースが多くなっています。
前者は「全国転勤型社員」後者は「勤務地指定社員」とも呼ばれます。
また、転勤がある方が給与水準が高いことが多いので覚えておいてください。
ポジション・裁量範囲
求人には責任範囲は細かく書いてあることもありますが、裁量範囲について明記されていることはほとんどありません。
管理職への応募であれば、責任範囲と合わせて裁量範囲についても細かく確認する必要があります。
そのとき自分がその仕事やポジションで手に入れたい経験やスキルのためにどの程度の裁量が必要なのか、裁量がない場合にもその経験やスキルを手に入れることができるのかについてあらかじめ考えておきましょう。
管理職とは名ばかりで、実は部下なしのプレイイングマネージャーだったなんてことになると、組織管理力は全く身につきません。
この点は特に注意して、優先度が高い場合は妥協すべきでない・できない条件としてあげておきましょう。
優先順位を決め、キャリアプランの内容と同期する
ここまで考えてくると、だいたい自分にとって優先したい条件が見えてくると思います。
あたらめて順番に並べて、「だいたい」問題がないかだけチェックしましょう。
転職活動をすすめるうちに実は優先したい条件が変わることもありますから、あまりガチガチに決めてしまわないことがポイントです。
まとめ
ここまでのポイントを簡単にまとめます。
・転職に妥協は必要
・妥協して失敗するパターン
・大切なのは転職する目標
・妥協するにも心とお財布に余裕が必要
・譲れる条件、譲れない条件を決める
・条件の優先度を決める
事前に考えておいたとしても、想定外のことは起こります。
それでも絶対に譲れないものさえ譲らなければ、一番欲しいものは手に入るはずですから、ミスマッチで短期間で退職にはなりにくいはず。
みなさんの転職活動がスムースに行って、満足できる結果になることをお祈りします!
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