
・新卒で入社してから同じ部署同じ仕事を3年続けている。全く成長している実感がない
・転職先で配属された職場が聞いていた話と全く違ってめちゃくちゃのんびりしている。このままでいいのか?
・新しいスキルを身につけてもそのスキルを活かす仕事に恵まれない。実務で使えなければ意味がないのに。。。
技術だけでも経験だけでも成長はしません。
技術と経験2つを掛け合わせて成果を顧客に届けて初めて成長は実感できるものですが、全ての会社や職場にあるわけではありません。
技術(スキル)が伸びやなんでいる場合、実績が積み上がらない場合の原因・対策と取るべき行動について解説します。
成長が感じられない時の原因と選択肢
客観的にもあなたが成長を感じられない原因が会社にあるなら、転職が良い選択肢になる場合が多いと思います。
ただし、実力主義で勢いのある業界やベンチャーなどの若い会社は変化も激しく仕事量も多いですから、プライベートとのバランスを取りたい人や介護や健康問題などがある場合は慎重に考えるべきです。

転職はリスクが高すぎると感じるのであれば、副業などで生涯働けるスキルを得る方法も選択肢に入ると思います。
自分以外に原因がある

単純労働、消えていく仕事しかない
業界や会社の衰退に原因がある場合は深刻です。
例えば、AI(人工知能)やIT技術革新で事務系の単純作業は随分と減っています。
もともと正社員の仕事だったものが派遣社員の仕事になり、今度は社外に外注され、いずれ完全に自動化されて人間の仕事ではなくなります。
こうした変化は金融業界で著しく、ネットバンキングによって窓口業務が減った結果、担当していた銀行員もリストラもしくは他部署への異動とするメガバンクの方針が大きなニュースになりました。
あなたが勤める会社が衰退傾向の業界にあるなら、早急に戦略的なキャリアプラン=転職計画の見直しをすべきです。

転職活動は準備にも時間がかかりますから。。。
変化に弱い、変化が嫌いな会社
今時少ないと信じたいですが、勤める会社が、
- 会社の文化として前例重視
- 現場も今までのやり方が最善
- 新人や転職者の改善提案に対して消極的・否定的
のような場合、あなたが成長のチャンスを見つけることは難しいと思います。
望んで入った会社だからなんとかしたいと頑張ることも選択ですが、必ずどれくらいの投資をするかの見積りと撤退条件を決めてからチャレンジしてください。
自分が昇進して裁量権を手に入れて組織改革をするということであれば、5年10年単位でのチャレンジになります。
それだけの時間と努力を投資する価値があるかどうかを考えて欲しいのです。
経営層、役職者の危機感が薄い
変化に弱い会社や組織と根っこは同じかと思いますが、大企業の場合は体力的に余裕があることが逆に自分たちの可能性を殺してしまうことがあります。
大企業はいったん動き出してしまうと、方向転換や修正がすごく大変です。
だから動き出すまでにじっくりと時間をかけて動く方向を考えるのですが、今の世界はそんなスピードで動いていません。
大企業が方向性を修正しよう思うときには次の変化が始まってしまっています。

もちろん全ての大手企業の動きが鈍いわけではないですが、あなたの会社の動きが鈍いと感じたときに、自分がリーダーシップをとって改革できる社風やチャンスがあればいいですが、そうでなければ転職が唯一の選択肢になるでしょう。
仕事は外注、社員はただの管理者(管理職ではない)
大手企業の多くがこの問題を抱えています。
会社によってはこれは問題ではなく、そうしてきたから続けているだけで、それが正しいのか間違っているのかの自己評価・監査すらない場合もあります。
もし危機感も問題意識もなく自浄作用も機能しておらず、業績が下がっているのにその原因が正しく把握できていないのであれば、組織として相当危険な状況にあると思いませんか?
ローテーションもなく、手を上げても現場の都合優先(めんどくさい、仕事が増える、顧客に優秀な社員の異動を断られる)でチャンスがない
IT業界の闇とも言われる客先常駐の仕事ですが、客先で働くエンジニアが優秀であればあるほど、顧客からは変えないでくれと言われ、本人からは早く次のステップへ進みたいという希望が上司のプレッシャーになっています。
ローテーションは働く人のモーティベーション維持に欠かせませんが、顧客からのプレッシャーに負けて優秀な社員にずるずると同じ仕事を続けさせている会社が多いのも事実です。
結果として優秀な社員は退職し、計画していなかった突然の引き継ぎでプロジェクトは混乱、顧客の信頼も失い解約なんていうプロジェクトが星の数ほどあります。

あなたの会社がこうした後手に回る悪いクセを持っていて、社員からの改善提案にも反応が鈍いようであれば、転職を考えるタイミングだと思います。
仕事が分かれすぎていて、狭い範囲の仕事しか覚えられない=広い視野、高い視座を持ちにくい
大企業や外資系企業にありがちですが、仕事が細分化されすぎていて自分で仕事の幅を広げようとすると、職域や部門の壁に阻まれてしまうことがあります。
より高い成果を出すために他部門や他職種を巻きこむことが必要になっても、文化や組織の仕組み上それが許されない場合、リーダーシップの強い人ほどストレスを受けることになります。
この場合は、より広い裁量権のある中小企業やベンチャー企業への転職を考えるか、社内で昇進をして自分の裁量範囲を広げていくかの選択が必要でしょう。

転職でキャリアアップできれば時間の節約になりますが、特に会社に不満がない、社風も気に入っている、仕事も楽しいということであれば、今の会社で昇進するための戦略を練った方がいい場合もたくさんあります。
自分に原因がある

自分に原因があって成長やスキルアップの実感が持てないことももちろんあります。そういう人は外から見てもわかりやすい行動をしています。
自分の足元から見直すと、会社・環境・上司・仕事への不満も消えるかもしれません。
無意識に会社を学校と同列にしてないか?
自社製品やサービスの知識は必須ですが、仕事は仕事でしか覚えられませんし、自分で探さないと自分にしかできない仕事は見つかりません。
仕事は自分で探して、自分で創るものです。それ以外の仕事は与えられる「作業」にすぎません。
あらかじめあなたでもできるもの、あなたのスキルや経験に依存しない作業を割り当てられているだけなのです。

雛鳥が親鳥の餌を待つように、振られる仕事ばかりを待っていると、鼻の効く同僚に美味しいところを持っていかれますよ。
「できません」から入っていないか?
めんどくさそうな仕事は理由をつけて断っていませんか?
「忙しい」「やったことがない」「自分の仕事ではない」などが口から出たら要注意です。
なぜならチャンスは大抵トラブルの顔してやってきます。

繰り返しになりますが、その仕事の先にある高い経験値に気づかず、親鳥が持ってきてくれる美味しい(誰にでもできる単純で楽な)仕事を待つようになっていたら、すでに社内価値も市場価値も失っているはずです。
でも手遅れはありません。
今からでもトラブルを自分から拾いに行くくらいの気持ちで仕事を探してください。
成果をもとに仕事を組み立ていない
社員に求められているのは、作業を終えることではなくて、作業の結果として成果を顧客に届けることです。
作業結果を成果と勘違いしてしまうと、仕事どころか会社は顧客を失い兼ねません。
自分の仕事の結果が、顧客ビジネスの成長に貢献しているかを常に確認すべきです。

仕事に求められる成果から逆算して自分が今日やるべきことを見つかれれれば、毎日成長できている実感も生まれますし、スキルも上がるはずです。
努力を継続できないから成長しないのではないか?
成長できないと感じる人によくみられる特徴として、継続的な努力が苦手な人が多いです。
市場価値のあるスキルや実績は、数ヶ月から数年継続的に努力してようやく手に入るものばかりです。
成果から逆算していないので今日やるべきことがわからず、ただルーティンワークだけをこなすだけの日々を過ごしていれば成長できないのも当然の結果です。
夏休みの宿題を最終日にまとめてやっている小学生と変わりません。
やはりこのタイプの人にとって会社は学校になってしまっているのです。
自分にとって「成長」とは何かがそもそもわかっていない
成果が求めれるのは仕事だけではなく、あなたのキャリアも同じことです。
成長が感じられない、スキルアップしているように思えないのであれば、まずあなたにとっての成長とは何か、スキルアップとは何か、それがいつまでにどういく形で達成できればいいのか自分に説明できるでしょうか?
毎日仕事をしていれば自然とスキルも実績も得られるように思ってしまうかもしれませんが、会社は学校ではありません。
成果のないところにスキルも実績も生まれないのです。

すでに説明した通り、求められる仕事の成果から逆算して、必要なスキルを身につけ学んで、成果を顧客に届けたときに初めて成長が実感できるはずです。
まとめ

ここまでの内容を簡単にまとめます。
- 成長できない理由は2つ。自分に問題がる場合と組織に問題がある場合
- 組織に問題が業界や会社の将来性に関わるときは転職を検討する
- 社風に問題があり、リーダーシップのあり方で変わる可能性があれば、昇進して自分でリードするのもあり
- 作業が与えられることを待つだけになっていないか?仕事は自分で探し、創るもの
- 成果ベースで仕事を組み立られないと実績も実力も身につかない
- 継続は力なり
同じ会社で同じ仕事を続けることは楽かもしれませんが、時間が経つにつれてスキルは古くそこでしか使えないものになり、キャリアも市場価値を失います。
定年間近ならまだしも、20代30代40代でその環境は自殺行為です。
積極的に転職を考えるべきですが、そこに自分にも原因があるのでは?という疑問を向けて対策をしないと、転職先で後悔することになり兼ねません。
自分に対して「このままここにいていいのか?」という問いかけをしたり、第三者から今の自分に対してのアドバイスを求めることを定期的にやってみてください。
第三者とは、信頼のおける友人、同僚、上司や転職エージェントの無料カウンセリングなどですが、これによってより良い選択ができるはずです。
悩んだ時がその時です。
手遅れになって失敗する前に行動しませんか?
成功を祈っています!