やる気はあるのに活躍する場所や仕事がない、スキルを身につけたのに使う場所がないと不安になりますよね?

僕もがんばってもがんばっても報われない、提案しても任されるのは同じ仕事ばかりの時期が続いたことがありますが、本当に辛い時間でした。
その経験から言える解決策は2つ。
①原因が会社にあるなら転職、②自分にあると思うならマインドセット(=考え方や行動)を変えることです。
ワクワクしながら始めたはずの仕事が、期待はずれのまま時間が過ぎていくなんて耐えられないはず。
・新卒で入社してから同じ部署同じ仕事を3年続けている。全く成長している実感がない
・聞いていた話と全く違ってめちゃくちゃのんびりした職場。。。このままでいいのか?
・新しいスキルを身につけてもそのスキルを活かす仕事に恵まれない。実務で使えなければ意味がないのに。。。
こんなふうにスキルが伸びない・経験値もたまらないと悩んでいるなら、この記事を最後までご覧ください。
成長できない原因が会社にあるなら、転職一択

成長できない原因はっきりと会社にあるとわかっているなら、解決するには転職しかないと思います。
もちろん「選んだ道を正解にする」選択もありですが、相当ハードで難しい道になることは覚悟すべき。
時間もチャンスも限られていますから、達成したい目標の期限から逆算して計画を立てる必要がありますよね。

僕が転職を考えるときに注意しているポイントを3つ挙げておきますので、よければ参考にしてください。
目的なき転職は意味がない
勤める会社が右肩下がりの業界にあって将来に不安を感じていますか?
それなら、まずは転職の目的ははっきりと言葉にしてほしいんです。
自分の気持ちがはっきりとわからないままに転職活動をしてもうまくいきません。
やりたいこと、かなえたい夢、達成したい目標がはっきりしているひとの情熱って相手にも伝わりやすいと思うんですよね。
目標を決める方法や注意点については「市場価値の上げ方は転職勝ち組に学べ!目標設定だけで年収もキャリアもアップ?」でも解説していますので、まずそちらを読んもらえれば具体的なやり方がわかると思います。
仕事も転職も準備が全て。余裕のある時にこそ時間をかけておく
実はコレ、一番大切だと思っています。
現状への不満がピークになってからいきなり転職しようとしても満足できる仕事は見つかりません。
働きたいと思い、一緒に働いてほしいと思ってもらうためには企業・業界研究、キャリアの棚卸し、目標設定、求人情報収集など時間もお金もかかる「やるべきこと」がたくさんあるからです。
お金に余裕があれば時間を買うこともできますし、焦って質の悪い求人情報をつかんでしまうリスクも低くなります。
仕事があって給料をもらえている今だからこそ準備にお金と時間を使うべき、と思うんですよね。
やりたい仕事・行きたい業界があるなら質の高い求人情報こそ必要!
転職で一番注意して欲しいことは、求人を探す場所を間違えないこと。
ハロワや無料の求人誌、新聞の求人チラシには質の高い求人は見つけづらい、いや見つかりません。
やりたい仕事も行きたい業界もはっきりしているなら、転職サービスを使って質の高い求人を集めて、満足度の高い転職を短期間で決めましょう。
例えば、20~30代でIT業界やWEB系に進みたいならマイナビIT AGENT、管理職や外資系希望ならJAC Recruitment、総合系コンサルティングファーム希望ならアクシスコンサルティングなどがおすすめできるサービス。
成長できない原因が会社や仕事にある

会社は変わらない
良くも悪くも会社は巨大な組織で、自分の望むスピードで変わることはありません。
年功序列・終身雇用が崩壊し、「勝つか負けるかの格差社会」ではひとりひとりが中長期のキャリアアップ・年収アップを自分で考えて自分で作らないと生き残れないんです。
自分のキャリアは自分で守る。
自分が成長できない理由について、「自分以外に」原因がある場合と「自分に」原因がある場合に分けて、取るべき行動・対策を考える必要があります。
最初に自分以外、つまり会社や同僚、職種、業界などに問題があって自分ではコントロールできない場合について解説します。
結論から言えば、環境を変えるのが唯一の解決策となります。
人を育てる社風や文化がない
そもそも社内に人を育てる意思・文化・社風がない場合は何を期待してもムダになります。
こんな職場環境や社風が感じられたら、すぐに転職を考えるべきです。
チームワークで個人の力を最大化するのが組織・会社の存在意義です。
それを否定するような文化・社風・人間関係で成り立っている会社に自分の人生を投資する価値はないですよね。
「成長できない原因はこの会社だ」と感じているときは転職を選ぶ場合が多いと思います。
会社が衰退期に入っている
会社が成熟期から衰退期に入ってしまうとキャリアアップ・スキルアップが思うように行かない場合もあります。
新しいスキルや経験を貪欲に吸収したいのに、業界や会社が衰退期で仕事は減って新しいチャンスも生まれてこないなら選択肢は3つです。
どの選択をするにしてもキャリアの変更は準備に時間もお金もかかります。
家族のいるなら家族の人生への影響も考えなければいけませんから、目標と行動計画はしっかりと練ってください。
自分はできると思っていても転職市場では全く評価されないなんてこともあります。
勢いで会社を辞めたりせず、まずは自己評価・社内評価と市場価値がずれていないかを確認してください。
「社内評価と市場価値がズレると転職しても降格?年収ダウン?」で詳しく解説していますので興味があれば参考にしてくださいね。

社内に単純労働や消えていく仕事しかない
業界や会社の衰退に原因がある場合、自分の力ではどうしようもありませんから状況は深刻です。
例えば、AI(人工知能)やIT技術革新で事務系の単純作業は随分と減っていますよね。
事務職1名の募集に100人以上が殺到したなんていうニュースは珍しくなくなりました。
もともと正社員の仕事だったものが派遣社員の仕事になり、今度は社外に外注され、いずれ完全に自動化されて人間の仕事ではなくなります。
この変化は金融業界で特に激しいですね。
ネットバンキングによって窓口業務が減って銀行員もリストラもしくは他部署への異動させたメガバンクがニュースになりました。
仕事は外注、社員はただの管理者(管理職ではない)
企業の多くがこの問題を抱えていて、社員も悩んでいます。
「今までやってきたことを続けている」だけで、それがいまでも正しいのかを自己評価・判断すらできない場合もあります。
もし危機感も問題意識もなく自浄作用も機能しておらず、業績が下がっているのにその原因が正しく把握できていないのであれば、組織として相当危険な状況にあると思いませんか?
新入社員の目が1年後には死んだ魚のようになっていると感じたなら、その時が社外にキャリアを探すタイミングです。
変化に弱い、変化が嫌いな会社
今時少ないと信じたいですが、勤める会社が、
のようなときに成長のチャンスは見つけずらいと思います。
想定外のリストラや業績悪化に人生を狂わされる前に、会社の将来を査定をすべきです。
「望んで入った会社だからなんとかしたい」と頑張ることも選択です。
でも必ずいつまで頑張るのかの見積りと撤退条件を決めてからチャレンジしてください。
自分が昇進して裁量権を手に入れて組織改革をしたいなら、5年10年単位でのチャレンジになります。
それだけの時間と努力を投資する価値があるかどうかを考えて欲しいのです。
経営層、役職者の危機感が薄い
余裕は自分たちの可能性を殺してしまうことがあります。
組織って方向転換や修正がすごく大変なんですよね。
でも世界はそんなスピードで動いていません。
企業が方向性を修正しよう思うときには次の変化・次の時代が始まってしまっています。

もちろん全ての大手企業の動きが鈍いわけではないです。
会社の動きが鈍いと感じたときに、自分がリーダーシップをとって改革できる社風やチャンスがあればいいですが、そうでなければ転職が唯一の選択肢になる可能性も。。。
ローテーション(異動やジョブポスティング)もなく、キャリアアップのチャンスがない
IT業界の闇とも言われる客先常駐の仕事。
客先で働くエンジニアが優秀であればあるほど顧客からは変えないでくれと言われ、本人からは「早く次のステップへ進みたい」そんな希望が上司のプレッシャーになっています。
ローテーション=異動は社員のやる気を保つためにも欠かせません。
顧客からのプレッシャーに負けたり、現場の都合優先で優秀な社員にずるずると同じ仕事を続けさせている会社が多いのも事実です。
結果として市場価値の高い優秀な社員ほど退職を選び、計画していなかった突然の引き継ぎでプロジェクトは混乱、顧客の信頼も失い契約を失うなんていうプロジェクトが星の数ほどあります。

会社がこうした後手に回る悪いクセを持っていて、社員からの改善提案にも反応が鈍いようであれば、転職意外に悩みを解決し、希望をかなえる手段はないでしょう。
狭い範囲の仕事しか覚えられない=広い視野、高い視座を持ちにくい
組織が大きくなると仕事が細分化されすぎて、自分で仕事の幅を広げようとしても職域や部門の壁に阻まれてしまうことがあります。
他部門や他職種を巻きこむことが必要なときなのに文化や組織の仕組み上それが許されないとリーダーシップが強い人ほどストレスを感じてしまいます。
ガマンできない人は、裁量権のある中小企業やベンチャー企業への転職を考えるか、社内で昇進をして自分の裁量範囲を広げていくかの選択が必要でしょう。
転職でキャリアアップできれば時間の節約にはなりますよね。
でも特に会社に不満がない、社風も気に入っている、仕事も楽しいのであれば、今の会社で昇進するための道すじを考えた方がいい場合もたくさんあります。
例えばジョブポスティング制度。
社内の空いているポジションに自分から手をあげて異動することができる制度があれば、転職よりも低いリスクでキャリアやスキルを上げることができる可能性があります。
ジョブボスティングのメリットやデメリットについては「ジョブポスティング制度を活かして社内転職?リスクをおさえてキャリア&スキルアップする方法」で詳しく解説してますので、参考にしてください。

自分に原因がある

自分に原因があって成長やスキルアップの実感が持てないことももちろんあります。
人は変えられなくても自分が変わることはできます。
行動することでチャンスを作りませんか?
誰も何も教えてくれない?
自社製品やサービスの知識は必須ですが、仕事は仕事でしか覚えられませんよね。
会社は学校ではありません。
もちろん、優秀な人材確保は企業の死活問題。
せっかく入社してもらった貴重な人材が短期間で辞めてしまわないように、転職者が早く新しい環境に馴染んでパフォーマンスを出せるように支援する仕組みを持っている会社も増えてはいます。

中途入社した社員を育てる仕組みを持っていない会社は、せっかくの人材を無駄にしている点でブラック企業と言えるかもしれませんね。
人材獲得競争が激化しているいま、社員を育てる仕組みを持てない会社は将来性や成長性を捨てているようなものです。
過去の栄光を捨てられない
ミドル〜シニアの転職者に多いのがこのパターン。
プライドを支えている前職の栄光を捨てられず、素直にアドバイスが聞けなかったり反論ばかりして人づきあいが苦手になっていませんか?
こうなると社内で孤立し、孤立するが故に仕事もうまくいかず結果も出ない。
逃げるように転職を繰り返してしまう負のスパイラルに入ってしまいます。
僕の経験上、成長を続けたいなら年齢、ポジション、性別にこだわらずアドバイスは素直に聞いてすぐ実践するのがポイント。
転職したらまずリセット。
過去を捨てることから始めて、どんな貢献がしたいのか、何ができるのかを考えてください。
仕事は自分で探して自分で創るもの。
「与えられる作業」と一緒にしてはダメ。
雛鳥が親鳥の餌を待つように振られる仕事ばかりを待っていると、鼻の効く同僚に美味しいところを持っていかれますよ。
「できません」から入っていないか?
めんどくさそうな仕事は理由をつけて断っていませんか?
「忙しい」「やったことがない」「自分の仕事ではない」なんて言葉を口にしたら要注意。
なぜならチャンスは大抵トラブルの顔してやってきます。
その仕事の先にある高い経験値に気づかず、親鳥が持ってきてくれる美味しいエサ(誰にでもできる単純で楽な)仕事を待つようになっていたら、すでに社内価値も市場価値も失っているはずです。
でも手遅れはありません。
今からトラブルを自分から拾いに行くくらいの気持ちで仕事を探してください。
求められる成果から逆算して仕事を組み立ていない
社員に求められているのは、作業を終えることではなくて作業の結果として成果を顧客に届けること。
作業結果を成果と勘違いしてしまうと、仕事どころか会社は顧客を失い兼ねません。
自分の仕事の結果が顧客ビジネスの成長に貢献しているかを常に確認すべきです。
仕事に求められる成果から逆算して自分が今日やるべきことを見つかれれれば、毎日成長できている実感も生まれますし、スキルも上がるはずです。
努力を継続できない
「この会社には自分が成長できる環境がない」と言い訳が先に出ていませんか?
ただルーティンワークだけをこなすだけの日々を過ごしていれば、このままでは成長できないと思う気持ちもわかります。
一方で、市場価値のあるスキルや実績は数ヶ月から数年の長い時間をかけて努力することでようやく手に入るものばかり。
ルーティンワークばかりと自分目線の評価をする前に、その仕事がどんな価値を持っているのかを確認することも大切だと思います。
「成長とは何か」がそもそもわかっていない
成果が求めれるのは仕事だけではなく、キャリアも同じことです。
成長が感じられない・スキルアップしているように思えないなら、自分にとっての成長とは何か、スキルアップとは何か、それがいつまでにどういく形で達成できればいいのかを自分に質問してみてください。
毎日仕事をしていれば自然とスキルも実績も得られるように思ってしまうかもしれませんが、会社は学校ではありません。
成果のないところにスキルも実績も生まれないのです。

求められる仕事の成果から逆算して、必要なスキルを身につけ学んで、成果を顧客に届けたときに初めて成長が実感できるはずです。
自分一人で考えても視野が狭くなっているときは欲しい答えにたどり着きません。
会社が求めるスキルとは何か、自分に足りないものは何かを知ることなしに、ビジネスパーソンとしての成長はいつまでたっても実感できないと思います。
なぜなら、努力の方向と企業が求めるものが合っていないと評価されないからです。
キャリアについて明確な目標を決めきれていないなら、有料のキャリア相談を試す価値があるかもしれません。
「やりたいことがわからない」「求人情報じゃなくてどうやれば市場価値が上がるのかを知りたい」そんなふうに悩んでいませんか?一人で悩むと堂々巡りでいつまでたっても解決せず、時間がムダに流れてチャンスも逃します。
自分にとってベストなキャリアを作るために何をすべきか?を知りたいならマジキャリなどのプロのキャリアコーチに自己分析をしてもらって、本当にやりたいことに見つけるのもありです。
\自分の強み・弱みがわからないなら/
まとめ

ここまでの内容を簡単にまとめます。
・成長できない理由は2つ。自分に問題がる場合と組織に問題がある場合
・組織に問題が業界や会社の将来性に関わるときは転職を検討する
・社風に問題があり、リーダーシップのあり方で変わる可能性があれば、昇進して自分でリードするのもあり
・作業が与えられることを待つだけになっていないか?仕事は自分で探し、創るもの
・成果ベースで仕事を組み立られないと実績も実力も身につかない
・転職したらまず過去の成功体験をリセット
同じ会社で同じ仕事を続けることは楽かもしれませんが、時間が経つにつれてスキルは古くなります。
気がつけばそこでしか使えないものになり、キャリアも市場価値を失うことに。
定年間近ならまだしも、20代30代40代で成長できない・将来性のない環境にとどまることは自殺行為です。
転職を環境を変えるための選択肢として考えるべきですが、そもそも自分にも原因があるのでは?と考えておかないと転職先で後悔することになりかねません。

自分に対して「このままここにいていいのか?」と問いかけをしたり、第三者から今の自分に対してのアドバイスを求めることを少なくとも年に1回はやってみてください。
悩んだ時が行動する時。
手遅れになる前に一歩ふみだしませんか?