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会社の寿命を知らないと転職もキャリアアップも失敗する

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新聞の朝刊で会社の業績急落を知った。もう30代後半だし転職するにはギリギリのタイミング。どうしよう?

売上増は七難隠す」という言葉がありますが、一見順調に見えた業績も中身はボロボロだったなんて話はよく聞きます。

会社の寿命はさまざまで、あなたが思うほどには長くありません。

新型コロナ禍や大震災のような予測できない出来事、不祥事や製品・サービスの問題など経営層の能力、市場の縮小など自分ではどうしようもない外的な問題で人生は大きく影響を受けてしまいます。

くまた

生き残る可能性を少しでも高めるために、キャリアアップのタイミングを会社のライフサイクル合わせて考えておく必要があります。

この記事ではリサーチ会社の調査結果を元に、

・企業の寿命とライフサイクル

・キャリアアップのタイミング

についてまとめてみました。

もくじ

ブランド力のある老舗企業が倒産するのはなぜか

2020年に起こった変化は、大きく二つありました。

・2019年までの変化が加速した

・新型コロナ禍によって生み出された変化

どちらの変化もブランド力のある大企業や老舗ですら売り上げが消し飛んでしまうほどの強烈なインパクトがありましよね。

東京商工リサーチが2018年に行った「業歴30年以上の『老舗』企業倒産」調査では老舗の倒産が増えています。

ブランド力・信頼力があり金融機関との関係も良好なはずの老舗の倒産が増えるのは何故でしょうか。

東京商工リサーチの調査によれば理由は次の通り。

・過去の成功体験や経験則で生き残るのは難しくなっている

・自社の強みや弱みの把握ができていない

・金融機関が財務内容や業績だけでなく、将来性を優先して判断する「事業性評価」をするようになった

・代表者の高齢化で事業承継や後継に失敗

特に3つ目のポイント「金融機関による企業の将来性判断」が大きいのではないでしょうか。

くまた

利益率が低く、手許資金が十分にない資本力の弱い会社は金融機関の支援が欠かせませんが、資本力も資産もある老舗とはいえ、金融機関に「将来性なし」のレッテルを貼られてしまえば、資金調達力がなくなりますから、企業として死亡宣告を受けたに等しいとも言えますね。

転職を希望する会社の現状や求人情報にはない企業内部の情報が知りたければ、転職エージェントを情報源として活用しましょう。

成功率を上げて効率的に転職活動を進めるための転職エージェントの組み合わせ方については「目的別おすすめ転職エージェントランキング【転職成功率を上げる組合せ方】」も参考にしてください。

企業の成長サイクル

人が生まれて成長し、成人して、老いていく人生のサイクルがあるように、会社にも起業してから成長、廃業するまでのサイクルがあります。

引用:日本能率協会コンサルティング

例えば製造業を例にとって考えてみましょう。

先程の東京商工リサーチの調査によると製造業の平均寿命はおよそ34年

単純に4分割してみると、それぞれのフェーズは8.5年です。

くまた

勤める会社のライフサイクルをこれに当てはめて考えた時、あたなのライフサイクルは今どの辺に当てはまるでしょうか?

勤める会社、転職したい会社は成長サイクルのどこにいる?

例えば創業から25年で、業績も「安定」していて社会的な信頼もある会社なら、「理論的には」企業のライフサイクル上では衰退期に入ろうとしているタイミングです。

もし勤めている会社の状況が、

・業績が右肩下がり

・社内の雰囲気も元気がない

・新しいビジネスも生まれていない

・社長は創業者で子供に引き継がせようとしているけどうまくいっていない

なんていう状況なら転職のタイミングと言えるかもしれません。

これからは脱炭素をはじめとするSDGsが重要

AIや自動化、ロボット化に加えて、新型コロナ禍によってデジタルトランスフォーメーション(DX)へのニーズが一気に加速しました。

多くの企業が既存ビジネスの進め方を見直して、構造改革を通じて不要な人材をリストラし、不足している人材の採用を進めています。

これが黒字リストラの背景でもありました。

企業も生き残りに必死です。

これに加えてこれから特に重要な要素となってくるのが脱炭素をはじめとする「持続可能な開発目標(SDGs)」と呼ばれるより良い世界を目指すための国際的な目標への参加と会社としてのコミットです。

くまた

日本も国をあげて取り組んでおり、SDGsに興味・理解のない企業は生き残れないと言い切ることができるくらい、社会的な要求になっています。

つまり、

・こうした社会の要請にどれだけ具体的に応えられるか

・そのための投資をして製品・サービスを進化させることができるか

企業の寿命=社会にとって必要とされる存在になれるかどうかを決めていくことになるでしょう。

業界や会社の将来性・成長性を考えるポイントについて次の記事でまとめていますので、興味があればご覧ください。

成長性や将来性のある会社を選ぶために知っておくべきこと

キャリアアップのタイミングと会社の成長サイクルがあっているか?

この時に考えないといけないのは「あなた」のビジネスパーソンとしての成長サイクルがどこにあるのかです。

あなたの年齢が20代〜30代で会社の状況が先程のように衰退期であれば、転職のタミングとしてはありと思いますが、50代以降のシニアの場合は転職のリスク(長期間転職が決まらない、決まっても年収が半分以下など)が非常に高くなってしまいます。

もちろん、残りの人生を賭けてやりたいことがある方や、

・会社がタイミングよく希望退職を募集して退職金の上積みが期待できる

・住宅ローンも大して残っていないし、子供はあと数年で自立する

・老後の資金も既に溜まっているから心配ない

という恵まれた環境であれば転職もいい選択肢かもしれません。

くまた

自分の今の立ち位置と会社の状況を天秤にかけてドライにキャリアを選ばないと、リスクだけが高くなってしまうこともあることは覚えておいてください。

基本的には転職を希望するなら成長期にある会社を選んで、キャリアと年収が上がる確率を高めておくべきです。

倒産企業の主要産業別平均寿命

東京商工リサーチの調査は老舗企業の生き残りの大変さに加えて、倒産企業の産業別平均寿命も報告しています。

実は、直近では企業の平均寿命が延び始めていました。

これは、

2009年12月に中小企業等金融円滑化法が施行され、業績不振の中小企業は金融機関へ借入金の返済条件を変更(リスケ)し、資金繰りが一時的に緩和した。同法は2013年3月末に終了したが、金融機関はその後もリスケ対応を継続、延命した企業が平均寿命を押し上げた。

引用:2018年「業歴30年以上の『老舗』企業倒産」調査より

ことが背景にありました。

要は借金返済の先延ばしですね。

産業別に長寿の業界は次の通りです。

・製造業33.9年(前年32.9年)
・卸売業27.1年(前年26.1年)
・運輸業25.9年(同27.0年)
・農・林・漁・鉱業25.1年(同20.0年)

やはり日本の製造業は強いと言えますが、自動車産業は技術革新やSDGsへの社会的ニーズの変化に対応できないと確実に業績が下がっていきますから、厳しい未来が待っていると言えます。

くまた

社会のニーズ変化=社会人に求められるスキル・経験の変化ということを常に考えながらキャリアを作っていくことがすごく大切になっています。

現在転職市場は転職エージェントが中心になって人材の募集と紹介がされています。

人材に関する情報は全て転職エージェントに集まっているとも言えますね。

つまり、築地や豊洲市場、証券取引所の人材版です。

何がいいたかというと、そこであなたの値段が決まるということです。

市場の取引値を知りたいなら市場にいくしかありません。

自分の時価を確認してタイミングを決めないと、のぞむ結果、満足度の高い結果は手に入らないと思います。

中小企業の寿命

面白いのが中小企業の寿命です。

中小企業白書によると、中小企業は20年生存率が50%だが、創業から100年を超える長寿企業の90%が中小企業なんです。

これは、地場に密着して市場や消費者のニーズを細かく把握して適正な会社規模を維持して地域を代表する企業として愛されているということが大きいと言えます。

新型コロナ禍が加速した働き方改革は、大手企業でも大都市圏で生活する必要がないことを証明しました。

くまた

大都市圏から地方への移住が増え、地域経済が活性化するなら地場産業をささえる中小企業も転職先として魅力を増していくかもしれませんね。

中小企業のライフサイクル

経済産業省が公表している「中小企業のライフサイクル」という資料を見ると、中小企業特有のチャレンジが解ります。

例えば、以下のような点です。

・規模が小さいと人材確保が難しい

・規模が小さいが故に労働生産性が伸び悩む

・創業者=オーナー=家族経営の場合、事業継承のタイミングが事業継続に重要

いい面もあり悪い面もありますが、働く人にとってはこれら全てが自分のキャリアプランに影響します。

くまた

それゆえに自分にとってのキャリアプランを持ってキャリアアップのタイミングを考えておかないと、情に引きづられてキャリアアップができなかったタイミングを逃してしまったなんてことになりかねませんので、転職エージェントなどのキャリア相談を利用して、自分の現在価値や将来のキャリアを考えておくことをお勧めします。

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まとめ

ここまでの内容をまとめておきます。

・人と同じように企業にも「ライフサイクル」があって、成熟期の後には衰退期がやってくる

・衰退期の会社に転職してしまうと、キャリアアップにならない可能性が高い

・地場で老舗の中小企業は独特の強みがあるが、オーナー企業の場合は後継者の問題次第でリスクが高くなる

・金融機関も老舗・大企業の将来性を重く評価するようになっている

・継続的なキャリアアップ・年収アップには、会社のライフサイクルを知って自分のキャリアプランと合わせることが大切。

ここでまとめた情報が全ての企業に当てはまるわけではないですし、大企業の体力が圧倒的であることも変わりません。

くまた

しかし、黒字リストラの例で分かる通り、その強さが社員個人にとっての強みになるかどうかは別問題です。

「会社は社員を守らない、守れないことがある」を前提にキャリアプランをしておくことが、人生と家族を守るために必要だと考えます。

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