最近次のような症状が出たり、自分の行動や態度が嫌になったりしていませんか?
それは仕事のストレスが限界にきているサインです。
Twitterで「仕事 ストレス」で検索すると、次のようなつぶやきが切れることなく出てきます。
「仕事のストレスで休職を申し出たらそのまま辞めることになった。」
「金遣いが荒くなって借金を繰り返してしまうようになった。」
「長時間残業が続いてうつ病に。出世コースからも外れてそのまま退職しました。」
手遅れにならないための対処方法・解決策は大きく次の3つ。
・人間関係を変える
・会社・仕事を変える
・ストレスの原因が起こらないように仕組む
ただし、どの方法も「朝目覚めると悩みが解決している魔法」ではありません。
一歩踏み出す勇気と努力は絶対に必要になります。
この記事は仕事のストレスが限界にきている人のために、対処方法や根本的な解決方法をご紹介するために書きました。
・何とかしてこの辛い状況を解決したい
・逃げ道ではなくて、キャリアと家族を守りたい
・解決方法のメリットだけではなくてデメリット、転職のリスクも知りたい
毎日のストレスをなんとかしたい!
そう思う人は是非最後までご覧ください。
見逃してはいけない心と体のSOS
ストレスは毎日少しずつココロとカラダをむしばんでいきます。
本当に少しずつ、でも確実に。
なんか調子悪いなーと感じていたら、朝起きられなくなったり、体に湿疹が出るなど突然悪化します。
一度悪化してしまうと回復するまでには時間もお金もかかります。
「あれ、なんかおかしい」と感じたら、まずは自分に何が起こっているのかを考えてください。
自分でも「調子悪いな」「どうにも気持ちが沈んだまま・・・」と思ったら簡単なストレスチェックをやってみてください。厚生労働省が提供している「5分でできる職場のストレスセルフチェック」が気軽にできておすすめです。
問題解決のために診断書をもらっておく
ストレスの原因が何であっても、体調不良や心のストレスがひどい時は必ず医師の診断書をもらっておきましょう。
心や体に起こっていることを客観的に証明してくれる診断書は問題解決に必要なものです。
お金はかかります(2,000円〜10,000円程度)が、準備しておけば後々役に立ちますので医師の診断を受けたら必ずもらうようにしてください。
ストレスが体に出るパターン
ココロとカラダが出しているSOSには次のようなものがあります。
身体に表れるサイン
ストレスが体に現れるパターンは様々ですが、代表的なものは次のような症状です。
頭痛や腹痛などは、ストレス以外でも起こりやすい症状ですから見過ごしがちですが、今までにない痛みや発生頻度が高くなってきたらすぐに診察を受けるべきです。
自分が考えているほど健康ではないものですよ?
生活習慣・行動に表れるサイン
次に日常的な行動や生活習慣に現れるストレスのサインです。
ストレスで食べすぎる人、逆に食べ物が喉に通らなくなる人など食欲はストレスのバロメーターとしてとてもわかりやすいものです。
急激に太ったり、ジャンクフードを食べまくってしまったり、いつもと食生活が変わってしまったら要注意。
また、リストカットなど自分を傷つけることでストレスから逃れようとしたり、お酒やギャンブルなど依存性の高い趣味や趣向に走ったりする場合もかなり危険なサインです。
生活習慣や行動に現れるサインの問題点は、本人が気がつきにくく、依存度が高いことです。
独身の一人暮らしで仕事が忙しくて会社と家の往復で会社の同僚以外と接触することの少ない人は特に危険。
「やめたくてもやめられない」と少しで自分で思う人は、すぐに心療内科などを受診することをを薦めします。
もちろん誰もが自発的に誰かに相談したり、自分から診察を受けに行ったりできるわけではないんですよね。自分のことで精一杯の時もあるかもしれませんが、そうでない時は友人に手を差し伸べる人でありたいものです。
ストレスが心に出るパターン
行動や生活習慣に比べると気がつきやすいもの、周りからわかりやすいものが気持ちに表れるサインです。
性格的な特徴も現れやすいかもしれませんが、今までと様子が違えば原因の多くはストレスと言えますよね。
特に気持ちの浮き沈みの激しさや集中力の欠如は典型的な躁鬱状態です。
今まで経験したことがなかった状態に自分がなったのであれば、専門医の知見を借りて自分の状態を把握しましょう。
普通はやらない「やばい」仕事のミス
具合が悪い、気分が悪い時にはもちろん仕事にも影響しますよね。
そんなときはふだんであればやらない「やばい」ミスをすることもあります。
どれも注意していれば防げることばかりですが、心も体もやられているときはうまくいきませんよね。
こうしたやばいミスは下手をすればクビになりかねません。
ちょっとしたミスでもまずは深呼吸してキモチを落ち着けて、自分の状況を冷静に振り返ってみることをオススメします。
まず休むことが大切
有休消化できずに毎年消えいていったりしていませんか?
言葉は悪いですが、仕事のストレスを抱えやすい人の多くが「クソ真面目」です。
周りに迷惑をかけたくないからと、サービス残業や休日出勤も嫌がらず、有休はなるべく使わない、そんな人がたくさんいます。
でも、会社は有給休暇を制度として持っていますよね?
有給休暇は権利です。積極的に使いましょう
あなたがいなくても仕事は回る
ふつう有給休暇はいつ休んでも誰からも文句を言われることのない権利です。
ちょっとでも辛いと思うなら、遠慮なく有休を使って休んでください。
できれば会社に戻るためには丸1日かかるくらいの距離のある場所への旅行をお勧めします。
スマホの電波が届かないような僻地であれば尚よし!
あなたがいなくても地球は回るし、仕事も回ります。
でもあなたに何かあれば悲しむ人はたくさんいるはず。
日常から心を開放して、休むだけでどれだけ自分が追い込まれていたのか、自分を追い込んでしまっていたのかがわかると思います。
冷静な思考を取り戻した上で、対策を考えてくださいね。
仕事のストレス3大原因と対策
毎日働く中で僕達のストレスの原因になるのは、大きく分けて3つあります。
人間関係、会社や職場、顧客です。
それぞれの内容と対策・解決策について解説します。
原因を調べる前にまとめておくこと
人間関係については家族や友人などを含めてしまうと幅広くなりすぎるので、上司や同僚、部下との関係と絞っておきます。
思い出すことすら辛い場合もあると思いますが、まずは思い当たる原因を単語で書き殴るだけでもいいのでノートに書き出してみましょう。
一番大きなグループがストレスの一番の原因である可能性が高いと言えます。
心の中に溜め込んでいたものを言葉に書き出すだけでもストレスは減りますし、原因を見つける助けにもなりますからやってみてください。
人間関係が原因
全ての働く人にとって避けることのできないストレスの素が職場や顧客との人間関係です。
この幅広くて深い問題を解決するにも「ストレスになっている原因がどこにあるか」を突き止める必要があります。
書き出した言葉が次のように人の個性だけではなく能力や態度であれば、ストレスの原因は人間関係です。
次に、なぜそれをストレスに感じるのか?を自分に質問してみます。
答えは次のようなものが含まれているかもしれません。
ここまでくるとだいぶ具体的になってきましたが、最後にこれを2つのグループに分けます。
行動・努力で解決できるものと解決できないものです。
この二つを区別することで、解決策が変わってきます。
例えば、組織の歯車になった気がする場合は、働き方や職種を変えることで解決できるかもしれませんが、上司パワハラであれば、それは自分で解決できることではありません。
自分で解決できない問題は、解決できる人に助けを求めるか、そこから離れるべき。
長期の休暇、異動の希望を出すなどできる選択肢は限られますが、まずストレスの原因から距離を置くことが大切です。
※上司のパワハラについては次の記事でも詳しく解説しています。
ブラック企業の場合は休暇なんて取れない、異動なんて到底認められないこともあるかもしれません。
でもいますぐに上司から離れたい、でも直接伝えたくないなら退職代行サービスや弁護士への相談を検討してください。
会社や仕事が原因
会社の社風や職場の環境、仕事の相性もストレスの原因としてよく挙げられるものです。
会社の社風や職場の環境は、ふつう個人の努力で変えられるものではありませんから、これはコントロールできない問題です。
また、希望もしていないし興味も湧かない仕事に異動となった場合も、基本的に拒否することができませんよね。
こうした自分の力でコントロールできないものについては、前述した通り転職や異動がストレス解決の手段です。
会社に深い愛着があってどうしても転職を選びたくない場合は、上司・人事に掛け合ってサイドの異動を申請するか、いきたい部署・仕事の責任者に掛け合い、ポジションをもらうかしかありませんが、認められる可能性はかなり低いはず。
個人的には同業他社への転職をおすすめしたいところですが、この辺は個人の価値観次第ですね。
※「転職を決めたけど、自分では切り出せないから退職代行を使おうと思うけど、それも非難されそうで憂鬱」と感じているなら次の記事もぜひ読んでみてください。
顧客が原因
あまり触れている人の少ないポイントが、顧客の問題です。
モンスターカスタマーって聞いてことありますか?
顧客も良い人ばかりではありませんよね。
・毎回無茶な値下げを迫ってくる人
・契約で決めてあってもすぐに文句を言ってくる人
・解約をちらつかせて便宜を図らせようとする人
など、そんなやり方あり?と驚くような「交渉」をしてくる人がいれば、常に脅しから入ってくる人まで様々です。
事務職から営業職へ・・・
仕事には営業をはじめとした顧客と直接やり取りをする仕事もあれば、経理や法務など主に社内を相手に仕事をする人もいます。
社内中心の仕事だった人が営業に異動させられたり、未経験で営業に採用された人は顧客の問題にぶつかって、ストレスを溜めるケースも多いですね。
顧客だけに社内の同僚以上に対応が難しくなりますし、大概の要求(ハラスメント)は飲み込むことを強制される雰囲気があります。
顧客からのハラスメントは表に出にくい
ハラスメントは被害者がそう感じるかどうかが基準ですから、たとえ相手が顧客だとしても「理論的」には成り立ちます。
相手が顧客だからハラスメントに耐えたり、ストレスを受け入れなければならないのは理不尽ですが、避けにくい問題でもあります。
権限・裁量権があってある程度自分の判断で顧客の要望を受け入れられる管理職や役職者なら良いですが、一般平社員は逃げ場がありません。
これも自分ではコントールできませんから、選択肢としては異動や転職になるでしょう。
客観的な意見をくれる人を見つける
転職がストレスの原因を解決してくれる場合もたくさんありますが、転職活動としてではなくてもキャリアを定期的に棚卸ししておくとストレスの原因解決に役立つことがあります。
信頼できるキャリアコンサルタントを見つけることです。
「予防に優る治療なし」と言いますが、ストレスを軽減するためには「備えておく」ことも効果的です。
転職経験者であれば信頼できるエージェントと定期的に会話し情報交換しておけば、条件の良い転職を選択肢として作ることができます。
転職未経験であれば、信頼できるエージェントを見つけておきましょう。
キャリアップにも絶対に助けとなるはずです。
まとめ
ここまでの内容をまとめます。
・今まで感じたことのないストレスを感じたら、心療内科などで診断してもらい、自分の現状を客観的に把握する
・ストレス対策の前に、ココロと体を十分に休めること
・ストレスの原因となるものを突き止めて、対策を練る
・原因は自分でコントロールできるものとできないものに分け、できないものは助けを求めること
・転職を選択肢として準備しておくと随分と精神的な負担は減る
・信頼できるキャリアカウンセラーを見つけておくことで、転職活動を始めるときに助かることも多い
どんな職場・仕事でもストレスは必ずあります。
大切なポイントは、自分でコントロールできないことを見極めて、人に頼ること。
そして頑張りすぎず、心身を休める時間を確保することです。
自分の命は最優先で守るべきもの。
大切な人のためにも、自分を労わることを忘れないでください。
※よくある転職の悩みについては次の記事でもまとめていますので、参考にしてください。
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