ちょっと驚かれるかもしれませんが、僕の会社員人生は「キャリアカースト」の一番下、「非大卒・未経験・派遣」からのスタートでした。特別なスキルも経歴もなく、ただ英語が好きなだけ。そんな僕が、手取り15万円、ボーナスは夏冬合わせて20万円という厳しいサービス業界で働いていました。
将来の不安は尽きず、自信も余裕もありませんでした。恋人を作るなんて、遠い夢のような話。そんな毎日を過ごす中で、ずっと頭にあったのは次の3つのことです。
- リストラなんて怖くないスキルが欲しい
- 家族を養える収入が欲しい
- 学歴を覆す力が欲しい
でも、何をすればいいのか分からず、ネットやコンビニの求人情報誌をめくりながら悩んでいました。
夜な夜な続けた求人探し
立ち仕事の疲れを引きずったまま帰宅し、給料日でもほとんど残らない通帳を見つめる日々。
瞼が重くなりながらも、僕の日課だった求人探しを続けていました。そして、ある日目に飛び込んできたのが「無料トレーニング付き」の派遣サポートエンジニアの求人でした。
それは、未経験の僕にも「ゼロをイチにする」チャンスを与えてくれるもので、3ヶ月のトレーニング後に仕事を紹介してくれるという内容。
もちろん不安はありましたが、それ以上に「このままじゃダメだ」「何か行動を変えないと」という気持ちが強かったんです。
すぐに応募してみた
その日のうちに申し込み、4週間のトレーニングを受けた結果、無事に最初の派遣先が決まりました。
驚いたことに、僕の時給は他の人より高かったんです。それはTOEIC700点という英語力があったからで、外資系IT企業に派遣されたからでした。
「掛け合わせ」で生まれる付加価値
この経験で気づいたのは、「スキルは掛け合わせると付加価値が上がる」ということ。
それ以来、英語力とITスキルを磨き続け、少しずつ小さなプロジェクトも任されるようになっていきました。そしてついに、派遣先のマネージャーから「正社員としてうちに来ないか?」と声をかけてもらったんです。
僕が選ばれた理由
「なぜ僕だったんですか?」とマネージャーに聞いたことがあります。
返ってきた答えは、「スキルが上の人もいるけど、君は嘘をつかないし、丁寧な仕事をしてくれる。何より明るくて、みんな君と一緒に仕事をしたがっているんだよ」と。
涙が出るほど嬉しかったし、「見てくれている人はいるんだ」と気づくことができました。
その後、さらに大きなプロジェクトを任されるようになり、マネージャー職にも昇進。
管理職としての経験を通じて、予算管理や顧客との交渉といったマネジメントスキルも身につけることができました。
これらの経験が、次の転職で大きなキャリアアップを果たすための土台となったのです。
特別な人になる必要はない
スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツのようになる必要はありません。
ただ、今のスキルや経験に何か一つでも加えることで、掛け合わせの効果が生まれ、チャンスも広がります。
努力を続け、結果を出すことで信頼が積み上がり、支えてくれる人や新たなチャンスも増えていきます。
キャリアは、自分で書き入れる白地図です。
何も描かれないままでは、どこにもたどり着けません。
大切なのは、たった一歩を踏み出す勇気。
そして、その勇気を支えるのは、あなた自身が持つ「強み」を作り出すことです。
経験から学んだ「強みの作り方」
今では外資系IT企業でアジア地域のデリバリー責任者を務め、最大200人のチームを管理する立場になりました。
日々、面接やチームメンバーからの相談を受ける中で、「一緒に働きたい」と思える人の特徴や強みを見極める目も養われてきました。
僕の経験を通じて、皆さんが自分の「強み」を見つけるヒントを提供できれば幸いです。警察沙汰になるようなトラブルもありましたが、それも今では笑い話です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
このブログが、あなたの「強み」を発見するきっかけになれば嬉しいです。