転職サイトや転職に関するニュース記事を読んでいると「市場価値」って言葉がよく出てきませんか?

「企業が求める能力を持っている」「専門性が高い」「高年収」って紹介されていることが多いけど、なんかピンとこないよね。。。
ざっくりいえば「自分の相場」です。
これもともとは「市場価値研究所」というところが20世紀の終わりに作った市場価値測定ツール(Market Value Assesment of Japan)に由来する言葉なんです。
よく見かけるということは大切な言葉のはずですよね。
でも実際は「市場価値」の意味や内容を解説している人はほとんどいません。
あなたは「市場価値とはなんですか?」と聞かれて即答できるでしょうか?
お気づきの通り、このブログでもすごくよく使っています(笑)
自分でもガッツリ使っておきながら、一度もきちんと解説したことがないことにガクゼンとしてしまいこの記事を書き下ろしたしだいです。
「市場価値」の意味、どうしてそれが転職に大切なのか、何が市場価値をつくるのか、どうやって市場価値を高めていけばいいのかについて情報をまとめてみました。

これは中期〜長期的にあなたの市場価値を上げていく上で、ぜひ理解していただきたいポイントです。
「抽象的な話はいいから具体例を教えてくれない?」と言う方向けにITエンジニアの例を解説しましたので、こちらも参考にしてください。
>>35歳東京勤務のITエンジニアの市場価値とは?年収が変わるポイントは?
市場価値が問われることになったワケ

各種の転職市場調査でもはっきりと傾向が出てきていますが、企業は即戦力へシフトしてきています。
経験やスキルに加えて、候補者の価値観、人格、やる気、交渉力、コミュニケーション力など人間としての総合力を問い始める企業が増えているんです。

選考ハードルが上がり、内定率は下がってきているってニュースを見ました!
ジョブ型・成果型の人事制度へ急速に変わりつつあることも背景にあると思いますが、転職難易度がかつてなく上がり始めている今、
はぜひ最後まで読んでください。
きっと不満や不安を解決するきっかけを見つかると思います!
市場のニーズが満たされて初めて価値を持つ

まず、求職者にとって市場価値とはなんでしょうか。

僕は、「転職するときに年収が上がる可能性の高いスキルや経験、またはその組み合わせ」と考えています。
企業にとっては「あなたのスキル・経験がビジネス的な価値を生み出すか、課題を解決できるのか」ということですね。
例えば、売れない営業、顧客のトラブルを解決できないサポート、チームのやる気を削いでしまうマネージャー、などなど。
収入はサービスなり商品なりを顧客に届けた結果手に入るものですから、スキルや経験が結果を出せないならそこに価値は生まれないということだけは勘違いしたくないポイントです。
ニーズがないと市場価値は生まれない
市場価値を考える上で大切なことは、価値は市場(企業)のニーズと背中合わせだというポイントです。
すごく単純化して話を進めます。

例えば「世界でただ1人が持つスキル」でも、市場ニーズがなければ経済的な価値はゼロです。
欲しい人や会社がいないので、値段がつきませんから。
反対に、世界で100万人が持っているスキルでも、市場ニーズが1,000万人で全く必要な数に足りていなければそのスキルを持つ人は奪い合いになります。
例えば日本の弁護士数はいま約40,000人くらいなので、それが1/10の4,000人になったら、弁護士の希少価値はさらにあがりますね。

もしこんな状況になれば、現役で働ける限りその人は何歳になっても仕事に困らないでしょうけど。。。
ニーズが合わなくても市場価値は生まれない
そもそも欲しい人がいない場合はわかりやすいと思いますが、欲しいスキル・経験を持った人材とは異なる人しか来ない、自分が適任と思っていたら全く違ったという場合も価値が生まれません。

いわゆるミスマッチですね。
例えば、ゴリゴリの日系製造業で国内の顧客しかなく、海外展開の予定もない会社に「英語バリバリ得意です!」と売り込んでも意味がありません。
市場で価値があるということと、その会社にとって価値があることは異なるというもお忘れなく。。。
市場価値が決まる条件

転職市場で価値が高いという場合、次のような状況と考えられます。
つまり、需要と供給のバランスが崩れているところに市場価値は生まれます。
市場価値が低いというのは、この真逆の状況=供給過剰ということになりますね。
要注意!!社内の評価と市場価値はイコールではない
あなたの仕事が所属する部署や会社で評価されていたとしても、それは会社の中だけの需要かもしれません。
でも、一歩社外に出るとニーズが無かったり、あったとしても十分足りていてレアでもなんでもない、すぐに手に入るものであれば高い値段=年収にはなりませんから注意してください。
「社内価値」と「市場価値」の違いについては次の記事でも詳しく解説しているので、興味があればぜひ読んでください。
ジョブホッパーになるのは危険
「ジョブホッパー」とは、短期間で安易な転職を繰り返し、市場価値の上がる経験もスキルも積み上げていない人と定義します。
価値を積み上げていないので、当然の結果としてミドルからハイクラスへキャリアアップしたいような場合に必要な市場価値はあがっていません。

こうなると常に条件で妥協しなくてはいけなくなりますから、年収の下がる転職を続ける可能性が高くなってしまいます。
転職=キャリアアップになるとは限らないので、転職の目的や現在のあなたの市場価値を見直す時間を必ず作ってくださいね。
転職エージェントや転職サイトに登録して、実際の求人案件を確認しながら見直しを進めれば、転職するときのメリット・デメリットもはっきりしますよ。
求人数が多く、求職者が少ない
求人が多くても就職・転職しようという人が少なければ、数少ない人材を争うことになります。
自然と奪いあいになって市場価値も高くなるわけです。
典型的な市場が現在、そしてこれからのIT業界です。
新型コロナで数万人が失業し、平均求人倍率も大きく下がっているにもかかわらず、IT業界の求人数は他の業界に比べると非常に高い倍率になっています。

IT業界の将来性についてまとめた記事でも紹介したとおり、そもそも人材が足りていないないんですよね。
新型コロナ禍で外出禁止や在宅勤務が広がったことをきっかけに、企業のデジタル化(デジタルトランスフォーメーション)が急激に進み始めたことも原因の一つですが。。。
一方、求職者がたくさんいて求人数がとても少ない事務職などは、仕事の奪い合いになります。
事務職はデジタル化によって仕事自体が消えつつあるため、市場における付加価値もどんどん下がって年収も低いままです。
先日も一人の採用枠に4,000人が応募したというニュースが流れていました。
「今できること」で仕事を探すと競争の一番激しい場所で戦いつづけなくてはいけないという典型的なパターンと言えます。
仕事や業界の選び方で年収がどう変わるのかについては次の記事でまとめてありますので、気になる方はぜひお読みください。
求人数は少ないものの、求職者はもっと少ない
これはいわゆる「ニッチ」な求人。
人工知能や仮想現実といった最先端技術のスキルを持っている人材は1社で10人、100人などまとまった人数は必要ありません。
市場にほとんど余っていないので付加価値・希少価値がとても高くなります。
これもデジタル化が原因です。

生命保険の保険料算定をする「アクチュアリー」などの特殊な職業もニッチで市場価値の高い仕事ですね。
求人数関係なく、職種自体の市場価値が高い
典型的な仕事は医師、弁護士、会計士ですが、医師以外のいわゆる「士業」はデジタル化によって仕事が消えつつあります。
弁護士については国の政策で弁護士数が需要以上に増えてしまった結果、資格の希少性、市場価値が大きく落ちてしまいました。
弁護士で市場価値を高めるためには、外国の弁護士資格を取得して渉外業務を担当するなどプラスアルファの能力が必須になっています。
また、資格はなくとも価値の高い仕事に「ハイタッチ営業」があります。

これは、経営層をターゲットとする営業社員を指し、決裁権を持っている役員クラスの人脈を数多く持っている人であれば、非常に高い収入で迎えられることが多い職種です。
ただ、このレベルになると自信が経営者として独立した方が収入は高くなる場合も多いと言えますが。。。
また、数が少ないという意味では管理職経験者も少数派ですのである程度の付加価値はでます。
最近はプレイイングマネージャーやタイトルだけで部下がいないマネージャーも増えていますが、組織の中で仕事をリードしたり取りまとめる役割を経験していれば、役職についたことがなくても「管理能力」が評価されることはあります。
この点については次の記事でも解説していますので、社会人経験が豊富な30代後半から50代の方は参考にしてください。

じゃあ、どんなスキルを身につけて、どんな仕事を選べばいいんだろう・・・?
市場価値を支える3つの要素

市場価値の中身を支えるのは次の3つと考えます。
もう一つは、社会人としての汎用的なスキル経験を持ち、倫理観・哲学があること。
個性について、個性やポータブルスキルを支える倫理観・哲学について、最後に社会人としてのポータブルスキルについてまとめてみました。
市場価値を支える倫理観・哲学


個性やポータブルスキルを支えるものとして、僕が今最も大切だと思っているのが倫理観や哲学です。
倫理観とは「道徳や善悪の基準についての考え方・見方」で、社会生活に欠かせない共通の価値観でもあります。
宗教や文化の影響を大きく受ける点は十分に注意して欲しいのですが、あなたの「背骨」とも言えるものです。
今まで一度もそんなことは考えたことがないという方は、じっくり時間をとって自「分にとって守るべき価値」について考えてみて欲しい、考える価値のあるトピックです。

最近では性別・人種・言語・宗教・肌の色などで差別しないという「ダイバーシティ」という言葉をよく聞きます。
自分たち(会社)が何を持って社会や人類に貢献するのかという組織としてのビジョンとして倫理観や哲学が現れることも多いですね。
よく「社風」が合う、合わないという話が転職や仕事の悩みでも出てきますが、組織の倫理観・哲学は社風に色濃く出る場合も多いです。

僕の感想ですが、福利厚生にもその会社の哲学や倫理観が色濃く出ますね。
例えば、新型コロナ禍で自宅の仕事環境を整えるために補助を出したり、家族も会社で加入する保険でカバーしたり、素早く社員のニーズに応える会社にはいい人材が残るでしょう。

なんだかんだで、日本は倫理的にも経済的にも男尊女卑が色濃く残る文化だよなぁ。。。
男女の給与格差も結構大きいし。
会社という人の集まる場所がどんな価値観や哲学をもとに成り立っているのかは、働きやすさや居心地の良さだけではなく、その会社の成長性に大きく影響する時代になりました。

あなた自身の考え方を見つめなおすと同時に、どんな倫理観・哲学を持った会社で働きたいのかはキャリアを作る上でもすごく大切なことだと心に留めておいて欲しいです。
なぜなら、この倫理観や哲学が滲み出てくるのが自己PRや志望動機だからです。
それぞについてあなたの価値観が深く問われていることを忘れずに答えることが結果につながることをお忘れなく!
市場価値を支える5つのポータブルスキル

次のポイントとして、社会人として持つべきポータブルスキルを解説します。

ジョブ型・成果型の人事制度をとる会社では、人の出入りが激しくなるから逆にチームでパフォーマンスを出すことのできる人材を求めるからです。
長い社歴がなくても、仕事の流れも人間関係も短時間で作って成果を出すことのできる人が評価されるようになってきています。
そもそもビジネスのスピードが速くなっているので、マイペースでしか仕事ができない人は孤立しやすくなりますから、結果も出にくくなっていくはず。
ビジネスパーソンとして、
は採用を決める上でも大切な基準になってきています。
ポータブルスキルの鍛え方やアピール方法については次の記事でまとめています。
ぜひ転職準備に役立ててください。
コミュニケーション力

ジョブ型・成果型の組織では、コミュニケーションスキルはあらゆる仕事・ポジションに最も重要なスキルといえると僕は考えています。
忘れないで欲しいのは、コミュニケーション「スキル」と呼ぶ以上、それは学ぶことができるということです。

ほんとに?自分から積極的に話を振ったり、会話をリードするのってどうも苦手で。
生まれながらに人付き合いが上手い人がいるのは否定しませんが、トレーニングによってコミュニケーションスキルは必ず向上します。
コミュニケーションスキルを磨いていく上で大事なポイントとして「ムードメイキング」があります。

チームワークが重視され、短期での成果を求められるようになってきた今の時代、チームの雰囲気を盛り上げてモーティベーションをあげていける人はほんとに貴重です。

例えば、
・初めて会う顧客との会話や会議の最初にアイスブレークして場を暖める会話術
・失敗して落ち込んだチームに反省を促しつつも成功する未来像を見せてモチベを上げる
などは、日本人は比較的苦手にしています。
一歩進んで、ファシリテーションスキルの高い人もすごく高い評価をもらっています。
横道に逸れそうな議論をリードして盛り上げ、会議の終わりには脱落者なくみんな同じ場所に集めることができるような人はめちゃくちゃレアものです。
コミュニケーション力は、自分から積極的に学んだり、トレーニングを受けることで必ず改善されますし、伸ばすことができます。

もしあなたが人付き合いや人間関係に悩んでいるなら、コミュニケーション力を伸ばすためのトレーニングを受けてみることをおすすめします。
コミュ障を自覚しているけど、なんとかしたいという人へおすすめのスキルとは?

結論、それはなにかというと「演技力」です。
僕自身、人前で話すことは苦手ですし、好きでもありません。
今でもプレゼンの前は2〜3日前から胃が痛くなりますし、やらなくていいなら絶対やりません。
それでも回数を重ねるごとに慣れはしますし、コツも身につき、自分なりに改善を続けることで周りからはそれなりの評価をもらえるようになりました。

実は僕がこの緊張を克服できるようになったのも「演技力」のおかげです。
それでも性格は変わっていませんから、緊張することにも変わりはありませんが。。。

噛み砕いていえば、もう1人の自分、「プレゼンが得意な自分」を演じるんです。

確かに、多かれ少なかれ誰もが自分以外の仮面を持っているかもしれないなぁ。
ポーカーフェースやハッタリもこの類の「演技」ですよね?
それを意識的に使うことで緊張を和らげ、自分が苦手とする行動がうまくいくのであれば、それも立派なスキルだと思うんです。
あなたが仕事で苦手な人、苦手な仕事、苦手な立場などがあれば、一度「もう1人の自分」を演じてみませんか?
僕の一押しスキルです!
交渉力や調整力
コミュニケーション力の一部とも特化している部分ともいえますが、交渉力や調整力も重要な基礎スキルです。
ビジネスの場では「顧客の期待値をコントロールする」ということがよく言われます。

はい、よく上司に「調子の良いことばかり言ってお客さんの期待を高くしすぎるな!」と怒られます。。。
これは、商品やサービスの品質に対する過剰な期待を持たせないように、広告・言動は控えろということです。
例えば、極端な例ですが、化粧品やサプリメントなどの「誇大広告」など考えてもらえればわかりやすいかもしれません。
使用前後にまるで別人のように美しくなったり、痩せたり、痛みが止まったりなど、魔法のような効果をうたう広告が溢れていますが、こんなことを続けていると、売った後が大変です。
顧客からはクレームや解約の嵐でしょうし、最悪の場合は訴訟沙汰です。

日常的な仕事の場でも「すぐやります」という一言が、相手と自分では考えている締め切り日が全く異なる経験したことはありませんか?
相手にとって「すぐ」は1時間以内、自分にとっては1日なんてことはありがちなパターンです。
こうした「誤解」は適切な期待値コントロールができていない証拠です。

サービスや商品のメリットだけではなく、デメリットや制約条件を正しく伝えて、顧客の期待を調整する。
顧客満足度を高めながら会社の利益も最大化するためには、必要であれば条件を絞ったり、あるいは追加するなどの交渉をする力が必要なんです。

面接の場では過去の実績について説明することが多いと思いますが、2次・3次面接に登場する経験豊かな上級管理職は、顧客の期待値コントロールの背景や理由・効果を正しく理解して使っているかどうかを必ずチェックします。
いきなりできるようになるスキルではありませんから、日頃から意識して鍛えることをおすすめします。
目標・課題設定&管理・実行力
ジョブ型・成果型の人事制度を取る会社や組織の特徴は、次の通りです。
つまり、責任範囲は決まっていますがゴールは共有しますから、自分のパフォーマンスが他者の成績に大きく影響する場合があります。

それゆえにチームワークの経済的な重要性が強まっていると言えるのでは?と僕は感じています。

具体的なビジネスの数値目標を共有している以上、個人のパフォーマンスだけを追いかけてもダメです。
組織・チームとしてパフォーマンスをあげるために自分がどんな形で貢献できるかを考えられない人は、収入も下がるし、昇進もしないよということです。
この環境下で生き残るための基礎(必須)スキルが目標・課題設定と管理・実行力です。
目標を立てたらそこから逆算して、今日なにをやってなにを達成する必要があるのかを設定、管理、実行、チェックする力(いわゆるPDCA)こそが必要になっています。
1人で完結する仕事などすでに存在しませんから、ジョブ型・成果型の制度とはいえビジネス目標が共有されている以上、業績に対しては少なからず連帯責任を負います。
ここを勘違いしている人が多いので注意してください。

え?!雇用契約書に明記されている仕事内容だけをやっていれば良いんじゃないの?

コミュニケーション力のところでも解説しましたが、ジョブ型・成果型こそチームワークが重要になると僕は考えています。
職務範囲と仕事の進め方は別の問題ですよー。
各自がより高い成果をより確実かつ短期で成し遂げるために、
力がビジネスの基礎として必須なんです。

「俺の仕事はここまで」とシャットダウンする人も多いのですが、高いパフォーマンスを出している人ほど視野が広く、行動が早く、周囲を巻き込む力が強いことを実感する毎日です。
市場価値の内容と必要性がわかっても、具体的に上げていく方法がわからなければいつまで経っても今と同じあなたのままですよね。
目標設定・管理・実行力について詳しく知りたい方は、次の記事でも詳しくまとめているのでぜひそちらも読んでいただき、市場価値をあげるための具体的なアクションにつなげてもらえたらうれしいです。
質問力

「質問力」って初めて聞いたんだけど、なんですか?これ??
課題設定をすることの大切さは解説した通りですが、課題を見つけるために必要なスキルが「正しい質問をする力」です。
今まで課題は社会や顧客から与えられるものでした。
しかし、20世紀に起こった中心的な問題は解決されつつあり、ビジネス的にはレッドオーシャンしか残っていないという発言が目立ってきています。

商品やサービス、ひいては企業や業界の存在そのものがコモディティ化してしまっているとも言えるともいえますね。
そこで重要視されるようになったスキルが、未解決の課題やニーズをあぶり出す質問力・課題設定力です。
なぜなら、それらは需要=ブルーオーシャンを作る力でもあるからです。

今後は課題の内容や質も今までとは異なったものになると思います。
それゆえに正しく質問し、課題を明らかにして、その解決策を作り、目標を達成する力がビジネスに求められる最重要スキルなんですね。

今僕たちの目の前に生まれてきている課題は強い社会性を持つようになっていますから、質問は相手にも気づきを与えて次のステージに進むことのできる内容が求められるでしょう。
質問力を身につけ、育て、鍛えていくかはポータブルスキルとしてとても大切なスキルだと思います。
社会性の強い課題に対応できる「将来性や成長性のある会社」の選び方については次の記事でまとめていますので、ぜひ会社選びの参考にしてください。
語学力(特に英語)
はい、しつこくてすいません。でも何度でもいつまでのアピールしていきます。

(なので「もう飽きたよ、オレ・ワタシには必要ないヨ」という方は読み飛ばしてください。。。)

そりゃ英語が話せたらかっこいいし、仕事の幅も広がるし、年収も上がるかもしれないけど。。。結局めんどくさいんだよね。
語学力、特に英語力は最も汎用性の高い、他のスキルとのかけ合わせの相性が良く、あなたのスキルや経験の希少価値、付加価値、市場価値をあげてくれるスーパーなスキルです。
ちょっと最近はやったビジネス用語を思い返してみてください。
SDGs、Carbon Nutral, Diversity、Job Description、e-commerce、5G、B2C/B2B、DX/GXなどなど、どれもビジネスだけではなく社会の流れを変えていく重要な価値観や仕組み、技術に関する言葉です。

そして悲しいかな、ほとんど全てが海外初&発のもので、しかも世界と社会の流れを作っていますよね。
さて、これらの言葉、何語でしょうか?(笑)

あなたがこれからも日本国内で、日本人の顧客だけと付き合い、扱う製品やサービスも日本語だけ、しかも僕のようにビジネスキャリアも終盤ということであれば、多分英語力は不要かもしれません。。。
ただし、その商品やサービスを必要とする日本人は確実に減っていっていますし、そもそもニーズが消えてしまうかもしれません。
あなたがまだ40代以下であれば、英語力はあなたのビジネスキャリアにとって何よりも欠かせない価値のあるスキルになることは絶対に間違いありません。
ほんと、お願いします、何度でも。
エンジニア観点での英語力の価値をまとめた記事もありますので、ご興味があればぜひご覧ください。
>>バイリンガルエンジニアの年収が高い理由は?英語力が市場価値を生む!
VUCA時代に求められる人材は?
VUCA(ブーカ)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)という4つのキーワードの頭文字をもじったものです。

これ、女性の時代が来たって僕は感じたんですよね。。。周囲を巻き込む力やコミュニケーションスキルって女性の方が圧倒的に高い。
生活に近くて社会にも近いし、実際SDGsの実態は女性の生活観が作っているんじゃないでしょうか。。。
家族を守る→脅かすものは何?→プラスチック、温暖化、収入格差、etc。
自分ごととして捉えられている分、説得力もあれば行動力もある。
こりゃ、会社人間のおっさん敵わないよきっとと思います。
なので、生活と家族を守りつつ女性がキャリアをあげていくには、
ことが、勝ち筋になってくるのかなと思います。
市場価値を支える個性
世界に自分1人だけしか持っていない何かがあれば最高ですが、そんな人は限られているし、持っていたらそもそも転職を悩みはしないですね。

ところが最初にも触れた通り、「レアスキル」だったとしても、その何かを欲しいと思う人が世界に1人もいなければ逆に無価値になってしまいます。
個性は何も一つの才能である必要はありません。

得意とするものや今までの経験の組み合わせでいいんです。
そのパターンは無数にありますから、一つ一つは平凡でも組み合わせ方次第であなただけの「個性」=ユニーク・スキルになります。
例えば僕が記事の中でよく書くのは、
ですが、これは、
でもいいわけです。

外国語は掛け合わせがしやすくて、他のスキルとの相性も良く、組み合わせることで希少価値を出しやすいのでワンパターンに見えてしまうけど、そこは許してください(笑)
市場価値をアピールするには、個性=あなただけのスキルや経験のかけ合わせをどう作るか、どう見せるかが大切になります。
あなたが転職したいと思っている業界、職種、ポジションによって組み合わせを替えることで価値は上ります。
そこはあなたがどうしたいかの問題ですね。

個性はあなたの中に既にあるものを組み合わせて生み出すことができるんです。
付加価値を上げて市場価値を上げて希少価値を上げている人は、かけ合わせると今持っているスキルがさらに価値を増すようなものを選んでいます。
この仕組みを理解できているかどうかが、勝ち負けを決めると僕は考えています。
まとめ

ここまでの内容を簡単にまとめます。
・チーム・組織単位での成果に貢献できる
・そのために周囲を巻き込む=自律的に社内外のネットワークを作っていける
・国内外の情報を集め、人材を含むリソースを調達できる。そのために必要な英語力を持っている
・自ら課題を見つけ、設定し、計画し、実行し、チェックできる力
・倫理観・哲学をもとにビジョンを持ち、ビジネス目標と社会貢献のバランスを取ることができる
こう書いてくるとスーパーマンになってしまいますが、記事中で細かく解説した通り、一つ一つは日常の仕事の中で身につけて、磨いていけるスキルや経験です。

自分が「どうありたいか、どうなりたいか」というゴールを決めたら、逆算して今の自分に足りないものを洗い出し、今日なにをなすべきかを計画してみてください。
ノートに鉛筆で殴り書きでも構わないと思います。
なにも新聞の一面に載せる記事ではありません。
細かいことは気にせず、心に浮かんだことを箇条書きでまとめるだけでも十分。
そこがキャリアの第一歩になります。
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