転職エージェントをうまく使わないと転職活動はスムースにいかない

転職の目的は転職活動を頑張ることではなく、希望する会社の内定をサクッともらうことです。
気持ちがはやって仕事を辞めてしまったのに転職先が決まらなければ、あっという間に生活に困ることは明らかです。
内定は早ければ早いほど生活に困るリスクは減るわけですが、誰にも知られたくないからと一人で転職活動を続けてしまうと、自己PRや志望動機のアピールも説得力がない誤字脱字も見落としてしまい、書類選考で落とされる可能性がすごく高くなります。
企業・業界研究、履歴書・職務経歴書を作る時間、自分の希望にマッチした会社のリストアップなど時間のかかる作業が山ほどありますから、「使えるものは徹底的に利用して作業効率と成功率をあげる」くらいの割り切りでちょうどいいのです。
この記事では、
・転職活動で起こりがちなトラブルを予防する
・なるべく短い期間で満足のいく転職を成功させる
という2つを目的として、転職の各段階ごとに転職サイトや転職エージェントを活用するポイント・理由を解説します。
失敗しやすいポイントの対策をして短期間で希望する会社の内定をゲットしましょう!
転職が決まらない原因・トラブル・悩み7選
下の図は大まかな転職活動の流れとやるべきタスクの一覧です。

実際はもっとたくさん注意しなければいけないことがありますから、事前の準備や情報収集が足りないと書類選考や面接に落ち続けて、転職活動も長期化してしまいます。
では、転職活度の中で起こりがちな悩みやトラブルって具体的にどんなものでしょうか?
段階ごとに起こりがちな悩みやトラブルを一覧表にまとめましたので、ご覧ください。
転職活動の段階 | 起こりがちなトラブル・問題 |
検討 | 情報を集める時間もなく、相談できる相手もいない |
応募企業決定 | 応募できる会社が見つからない |
書類準備 | 自己PRや志望動機がうまく書けない |
応募 | 書類選考に落ちまくる。何が悪いかわからない |
面接 | いつも最終面接で落ちる。何が悪いかわからない |
内定・条件交渉 | 交渉が苦手で年収の希望をうまく伝えられず、 年収がほとんど上がらなかった |
引継ぎ | 引継ぎが進まず、退職日が決まらなくて 内定取り消しになった |
実は「起こりがちなトラブル」には以下のような共通項があります。
・誰にも相談せず、もしくは相談できずに一人で転職活動を進めなければならない
・初めての場合は何から手をつけていいか、何が必要なのか、何をチェックすべきかもわからない
・何をするにも時間が足りない
上のトラブル一覧、ぱっと見で「どう頑張っても一人じゃうまくいかないだろうなぁ」と感じたなら是非最後までこの記事をご覧ください。
転職エージェントは転職成功率と満足度を上げるために使う
僕が転職エージェントの利用をおすすめするのは次の様な理由からです。
① 行きたいと思う会社が見つかりやすくなり、
②応募先企業の詳しい情報や募集の背景が手に入り、
③その結果求められるスキル・経験から自己アピールを組み立てることができ、
④結果として書類選考・面接の通過率=内定率が上がり、
⑤年収が上がる
ネットにはない「生」の情報や一般公開されていない情報も手に入ります。

そもそも求人の80%は非公開求人と言われていますから、転職エージェントに登録しないと応募できない求人がたくさんあるんです。
僕は派遣社員として未経験でIT業界へ入った後、外資系SIer→日系SIer→外資系SIer→外資系ベンダーと主に外資系を中心に転職をし、毎回転職エージェントを活用してきました。
自分では気が付かない選択肢や給与交渉など段階ごとに転職エージェントの担当者には助けてもらって、転職のたびに30%以上年収を上げています。(年収を上げるための転職についてはこちらの記事を参考にしてください)
では、転職活動各段階での悩み・トラブルを一つづつ解説していきます。
準備段階

・なにをやれば良いかわからない、やっていることが正しいかわからない
・相談できる相手がいない
転職活動は家族以外には相談しにくいものです。
社内で相談相手を探すことはリスクが高いですし、会社の外でもどこから漏れるかわかりませんからやはり相手は見つけにくい。
転職活動を孤独におこうなう人が意外と多い理由はここにあります。
初めての転職であれば、この孤独はさらに深くなり不安も強くなりますよね。

キャリアプランという大きな絵を描くためだけではなく、転職活動の細かなことも相談できる相手として、プライバシーも守ってくれる転職エージェントのキャリアカウンセラーは最適です。
応募先企業を決める

・応募先が見つからない
・忙しくて時間がない
・応募書類がうまく纏まらない
・異業種・異業界にチャレンジ
準備段階の悩みと共通している悩みとしては「時間不足」があります。
仕事をやりながら転職活動を並行するのがふつうと思いますが、転職活動はやることがたくさんあるのでなかなかまとまった時間が取れないのが普通。
特に企業研究や自分の経験・スキルにマッチした求人のリストアップなどはやり始めたらキリがありません。

転職エージェントを使う一番のメリットは、第三者目線であなたのキャリアや市場価値を教えてくれる点です。
たとえ自分にぴったりの求人があっても、転職求人情報の8割を占めると言われている非公開求人などは募集していることを知らなければ応募すらできませんし、募集の背景や企業の内情がわからないとブラック企業に捕まることもあります。

転職エージェントに申し込めば、設定した条件で自動で自分にマッチする可能性の高い求人をリストアップしてくれますし、気になった会社の経営状況や求人の背景なども聞けば教えてもらえます。
それを元に自分で情報を加えていけば、応募先を絞り込む作業もうまくいきますよね。
集めた情報をもとに応募書類をまとめた後もキャリアカウンセラーのチェックを受けて誤字脱字から自己PRや志望動機まで問題があれば指摘・アドバイスしてもらえます。
特に経験のない異業界・異職種にチャレンジするときに押さえるべきポイントやアピールの方法などのアドバイスは絶対に助かるはずです。
何千・何万という求人情報を持ち、多くの転職をサポートしてきた実績とデータベースを持つ転職エージェントだからできることです。
自分以外の転職者がなぜ成功しているか、なぜ失敗しているかを知ることで、あなたの成功転職率も大きく上がります。

特に同じ業界、同じ会社、同じポジション、同じ年齢など共通項が多ければそれだけ情報の正確さがあがり、あなたにとっても価値のある情報になるはずです。
個人でこれを全部やろうとしても時間がかかりすぎますし、無駄が多すぎます。
通常企業側では転職サービス提供会社との癒着など社内コンプライアンスの問題が絡むため、特定の会社だけに募集をかけることはありません。誰だって痛くない腹をさぐられたくはないものです。
なので、もしある企業「Z社」が転職エージェントA、B、C社に募集をかけて、D社には取引がないため募集をかけないということはありますから、もしあなたが転職エージェントD社にしか登録をしなければ、「Z社」への応募のチャンスを逃すことになります。
これが複数の転職エージェントや転職サイトに登録するべき理由の一つです。
書類準備〜書類選考

・書類選考に落ちまくる
・何故落ちたかわからない
・同じミスを繰り返しても気が付きにくい
もしかすると第三者のサポートが欲しくなるのは、求人に応募しても書類選考がぜんぜん通らないことに気づいたあたりかもしれません。
何通送ってもまったく書類選考に通る気がしないと自分が社会に必要とされていないのかと落ち込んできます。
そんな時に客観的に履歴書や職務経歴書の内容をチェックしてアドバイスがもらえたらと思いませんか?

書いた本人が気が付きにくい点、表現として避けた方がいいもの、経験を踏まえてもっとアピールすべき点など書類審査の通過率をあげるためのアドバイスは僕もとても助かりました。
書類選考で落ちた求人に対して再度応募しても無駄になりますから、最初からプロのアドバイスを活用することをおすすめします。
面接

・何を話して良いかわからない
・いつも最終面接で落ちてしまう
書類選考に通ることがゴールではないのですが、意外と手を抜きがちなのが面接対策です。
転職エージェントを利用しない場合、面接が一番最初にキャリアや志望動機、自己PRをする場になります。
いきなり初めて会う相手、しかも自分のキャリアがかかった場面で、自己PRや志望動機を説明し、納得してもらうことのハードルの高さは相当なもの。
普通の人であれば相当緊張するはずです。
転職エージェントを利用すれば自己PRや志望動機を第三者に説明するチャンスができますし、それに対するフィードバックがもらえます。

転職エージェントとしてもあなたに成功して欲しいわけですから、募集企業の状況や求人の背景を踏まえて、面接を通過するために必要なアドバイスをしてくれるはずです。
そんな配慮もできない担当者であれば遠慮なく交代してもらいましょう。
事前準備も情報もないままのぞむ面接と相手の状況やニーズを理解して予行演習済みでのぞむ面接。成功率が高いのはどちらかははっきりしていますよね。
内定〜引継ぎ

・年収交渉など苦手
・リファレンスになってくれる人がいない
・入社日が決まらない
内定前後で大きなチャレンジになるのが年収やボーナスの条件、入社日についての交渉です。
もちろん自分でできる方はいいですが、初めての転職だったり交渉ごとが苦手な方は不安ですよね。
その場合は転職エージェントを使って交渉してもらう方がスムースにいきます。

転職エージェントは会社の人事担当から詳しい内容や増やせるかどうか含めて予算感なども理解しているはずですので、自分の希望を伝えれば会社側が受けてくれる範囲かどうかのあたりもつきます。
担当としてあなたの市場価値を踏まえて、希望と会社側の予算のギャップが大きいようなら事前にアドバイスがもらえるはず。
ギャップの大きさを事前に知ることができれば、その会社を応募対象から外すことで効率的な転職活動ができますね。
でも一人で全て進める場合は求人の背景や会社の予算感などの情報を手に入れることは難しく、最終面接まで進んだあげく自分の希望がそもそも通らないことを知るなんて残酷すぎます。
無駄になる時間を考えると、リスクが大きすぎるんですよね。。。
この点転職エージェントが代理で交渉してくれたり、交渉の際のアドバイスをもらえることは心強く、大きなメリットの一つと言えます。

特に初年度の収入については入社のタイミング、賞与のタイミングや支給条件で大きく下がるリスクもありますので納得のいくまで交渉することをおすすめします。
行動しなければ「絶対に」結果は出ない
ここまで解説した転職エージェントを使うメリットを簡単にまとめておきます。
・あなた専属のアドバイザーができるので転職活動が孤独にならない
・客観的にあなたのキャリア・現在の市場価値をコメントしてくれる
・あなたのスキル・キャリアにマッチする求人情報が自動で集まる
・他求職者の成功・失敗例とそこからの実践的なアドバイスが手に入る
・自己PRや志望動機のチェックや第三者に説明するチャンス、フィードバックあり
・交渉が苦手なら、代理で希望条件の調整をしてもらえる
転職は椅子取りゲームです。
基本的に1件の求人は1人の人しか採用されませんから、狙いを定め、タイミングを合わせないと欲しいイスは手に入りません。
今もあなたと同じ経験やスキル持った人があなたと同じ求人に応募しています。
転職を考え始めたら、まず転職エージェントに登録して情報を集めるところから始めておくとスムースに転職活動が始められますのでおすすめです。

思い立ったらまず手を動かしましょう。「明日やろう」はバカ野郎です!
コメント