この記事の概要
・IT派遣エンジニアの年収は、正社員に比べても全く遜色はない
・IT派遣エンジニアの時給は事務系と比べると平均で40%高い
・デメリットは少ないが、職種によっては残業が多くなる傾向がある
・時給を上げるコツは、年収の高い業界、年収の高い会社、年収の高い職種を選ぶこと
政府のデジタル戦略推進や新型コロナ禍でデジタル化が一気に進んだこともあり、今まで以上にIT人材は不足し始めています。
派遣エンジニアの求人も高止まりしていて他の職種に比べるとはるかに高い給与です。
この記事では、これからのIT系職種の求人動向とIT派遣エンジニアの給与相場、これから期待できる給与、おすすめのポジションなどを紹介します。
IT派遣エンジニアの給与の相場は?

派遣社員で働くことの一番のメリットは、
・スキルと実力さえあれば会社の選択肢がある
・ボーナスや手当がなくても同世代の平均給与を十分上回る給与がもらえる
ことです。
普通、派遣社員の時給は次のような条件で変わります。
・職種
・スキル
・経験
・ポジション(メンバーかリーダーか)
・英語力
・地域
例えばヘルプデスクやユーザーサポートなどIT業界への入口的なIT系職種では未経験の仕事も多く、平均時給でも1,800円前後のものが多くあります。
経験者だと+100〜200円に上がりますし、英語力を活かせる外資系のヘルプデスクやユーザーサポートの場合は2,500円前後の高額単価も珍しくありません。
時給単価2,500円だと単純計算で年収で480万円なので、サラリーマンの平均年収に近い給与になります。
ITエンジニアの平均時給は高い

派遣社員は実績とスキルがあれば「同じ業界・同じ職種で高い時給の仕事を選ぶ」ことができますから、この点は別記事でも紹介している給与を上げる3つのセオリーが当てはまります。
・年収の高い業界
・年収の高い会社
・年収の高い職種
これを裏付けているのが株式会社リクルートジョブスが発表した派遣社員の平均時給調査です。
2020年8月のデータによると、オフィスワーク系の平均が1,512円、IT・技術系は2,146円と634円も差があります。


年収ベースで事務系の職種とは120万円以上の差がつくことになります。
トレンドとしても、オフィスワーク系はここ2年ほど右肩「下がり」ですが、IT・技術系はほ右肩「上がり」です。
「職業の将来性」という観点からもITエンジニアをおすすめできる理由です。
はたらこネットなどで毎月職種別平均時給を公開していますので、参考にしてください。
IT派遣エンジニアで働くことのデメリット

ITエンジニアといっても多くの職種があります。
サービスデスク、ネットワークエンジニア、Webエンジニア、プログラマーなどが代表的ですが、会社の規模や業務内容によって残業時間が大きく違います。
シフトで働くサービスデスクや業務量の増減がそれほど激しくないネットワークエンジニアなどはそれほど残業が多くないですが、下請けで企業体力がない会社の場合、コスト削減と「納期」死守のため残業が増えがちで80〜100時間を超える残業をしている話はよく聞きます。
もちろん、残業は割増賃金が支払われなければいけませんので一概にデメリットではないかもしれませんが、長時間残業は心と体の健康を壊してしまいますのでお勧めはしません。
派遣社員には「サービス残業」は理屈としてはあり得ませんので、正社員よりはタダ働きのリスクは少ないかもしれませんね。
こうした社風や企業経営のあり方は会社ごとに異なりますので、事前の調査をしっかりとする必要があります。
まとめ

この記事の概要について再度まとめると次の通りです。
・IT派遣エンジニアの年収は、正社員に比べても全く遜色はない
・IT派遣エンジニアの時給は事務系と比べると平均で40%高い
・デメリットは少ないが、職種によっては残業が多くなる傾向がある
・時給を上げるコツは、年収の高い業界、年収の高い会社、年収の高い職種を選ぶこと
収入面から考えるとIT派遣エンジニアにはほとんどデメリットはありません。
派遣社員という働き方が不安定という意見もありますが、未経験者にとっては悪くない選択肢だと思います。
正社員に比べると社会的信用だけは圧倒的に低くなりますので、住宅ローンなどの金額の大きな借金をするときには不利になります。
いつ正社員にチャレンジするかについてもキャリアアップして行くタイミングと人生のイベントを考えながら検討してください。
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