終身雇用が崩壊したのでIT派遣エンジニアと正社員のメリデメ比較してみた

未経験の業界にチャレンジするときに運よく正社員で転職できればいいですが、経歴やスキルが足りない場合は転職に苦労しますよね。

そんな時の選択肢として派遣社員という道があります。

くまた

人材不足が続くIT業界では未経験OKの求人もあり、スキルを上げて経験を積めば比較的短期間での大幅給与アップも狙えますので、スキルに自信がない方にとって悪くない選択です。

この記事ではIT派遣エンジニアとして働く時のメリットとデメリットとおすすめの職種を紹介します。

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目次

IT系職種では正社員と派遣社員の差は意外と少ない

結論から言えば、IT系職種の場合は正社員と派遣社員にはそれほど大きな違いはありません。

・IT系派遣エンジニアの時給は高く、同業界・同職種で時給の高い会社を選ぶこともできる

・終身雇用が崩壊し、正社員といえどもリストラ対象になるから解雇リスクという点では同じ

・IT系職種は圧倒的に売り手市場なので、派遣社員で働くデメリットが少なくなっている

くまた

給与が変わらず解雇リスクも同じであれば、あなたの戦略的な転職計画=キャリアプランと派遣社員という働き方がマッチすればデメリットはほとんどないと言えます。

とはいえ、差がないわけではないですし、人によっては重要な違いになります。

あなたが望む働き方やゆずれない条件が派遣社員という働き方と合うかどうかが大切なポイントです。

IT派遣エンジニアの給与の相場は?

ITの女性

派遣社員で働くことの一番のメリットは、

・スキルと実力さえあれば会社の選択肢がある

・ボーナスや手当がなくても同世代の平均給与を十分上回る給与がもらえる

ことです。

普通、派遣社員の時給は次のような条件で変わります。

・職種
・スキル
・経験
・ポジション(メンバーかリーダーか)
・英語力
・地域

例えばヘルプデスクやユーザーサポートなどIT業界への入口的なIT系職種では未経験の仕事も多く、平均時給でも1,800円前後のものが多くあります。

くまた

経験者だと+100〜200円に上がりますし、英語力を活かせる外資系のヘルプデスクやユーザーサポートの場合は2,500円前後の高額単価も珍しくありません。

時給単価2,500円だと単純計算で年収で480万円なので、サラリーマンの平均年収に近い給与になります。

ITエンジニアの平均時給は高い

ITエンジニア

派遣社員は実績とスキルがあれば「同じ業界・同じ職種で高い時給の仕事を選ぶ」ことができますから、この点は別記事でも紹介している給与を上げる3つのセオリーが当てはまります。

・年収の高い業界
・年収の高い会社
・年収の高い職種

これを裏付けているのが株式会社リクルートジョブスが発表した派遣社員の平均時給調査です。

2020年8月のデータによると、オフィスワーク系の平均が1,512円、IT・技術系は2,146円と634円も差があります。

年収ベースで事務系の職種とは120万円以上の差がつくことになります。

トレンドとしても、オフィスワーク系はここ2年ほど右肩「下がり」ですが、IT・技術系はほ右肩「上がり」です。

「職業の将来性」という観点からもITエンジニアをおすすめできる理由です。

はたらこネットなどで毎月職種別平均時給を公開していますので、参考にしてください。

ITエンジニアとして働くときの労働契約の種類

ITエンジニアとして働く場合、正社員や派遣社員の他にも種類がありますので、紹介します。

正社員、契約社員、パート・アルバイトは法律上会社との「直接雇用」で、派遣社員は派遣会社が仲介するので「間接雇用」になります。

くまた

直接雇用の場合、その会社から名刺や携帯電話、ノートパソコンなどが支給されますが、派遣社員は「他社の社員」なので通常は支給されませんね。

正社員

期間の定めのない労働契約。読んで字のごとく、終身雇用を前提としていて、転勤や異動があります。管理職は基本的に正社員のみ。

契約社員

期間の定めのある労働契約。会社と直接雇用契約を結びます。1年更新が原則で、1年後に契約更新しなければ「解雇」ではなく「解約」になります。

くまた

以前はパート・アルバイト→契約社員→正社員とステップアップして行くこともありましたが、最近はほとんどないと思います。

パート・アルバイト社員

契約社員同様会社と直接雇用契約を結びます。正社員・契約社員・派遣社員と異なり、1日の労働時間が短い場合が多い働き方です。

派遣社員

派遣会社に登録して仕事が決まると、労働者と派遣会社間で無期・有期の労働契約を結び、派遣会社が派遣先会社と「労働者派遣契約」を結んで、派遣社員として派遣先会社で働く働き方です。

1ヶ月〜6ヶ月の任意の期間で契約し、継続する場合は期間・時給について交渉可能です。

個人事業主(フリーランス含む)

労働者個人が事業主として会社と「業務委託」や「請負」契約を結ぶ働き方です。労働者自身で営業し、契約し、請求する必要があります。

くまた

経費処理ができる点と自分で自分の値段を決めることができることがメリットではありますが、病気や怪我で働けなくなると収入がゼロになるリスクがあります。

未経験者にフリーランスのエンジニアをおすすめしないワケ【リスク高すぎ】

IT派遣エンジニアとして働く時のメリット・デメリット

ITエンジニアとして働く時、正社員と派遣社員の主な違いを次の6つの点から紹介します。

・社会的信用力
・雇用の安定
・給与
・異動・転勤
・スキルアップ
・キャリアアップ

社会的信用力

正社員と派遣社員の一番の違いは「社会的信用力」です。

正社員の「期限の定めのない労働契約」は、生涯一定の給与が支払われることを会社が保証するわけですから、金融機関は融資しやすい=信用があるということになります。

くまた

終身雇用が崩壊しつつあるとはいえ、不景気になれば真っ先に契約が切られる可能性の高い派遣社員は金融機関の信用を得にくいという点では弱いですね。

ただし、個人事業主として複数の企業と請負契約を結んで年収は平均的なサラリーマンを大きく超える人も増えていますし、大手企業も副業・兼業を認めるようになっています。

人口減に伴う人材不足、企業の寿命よりも長くなったサラリーマン生活、変化の激しい経済環境や社会の価値観を考えると年功序列・終身雇用の人事制度を保っている会社は、将来性や成長性にリスクがある時代になっているかもしれません。

企業・業界・仕事の将来性については「成長性や将来性のある会社や仕事を選ぶために知っておくべきこと」でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

雇用の安定

派遣社員の一番のデメリットが雇用が不安定という点です。

景気の良いときは問題ないが、不景気になって真っ先に削られるのが外注費=派遣社員や個人事業主との契約です。

経験値やスキルが低いときは短期間で契約を打ち切られる可能性もありますし、労働者派遣法の改正により同じ職場で3年以上働けなくなりましたので、戦略的な転職計画=キャリアプランを立てておかないとキャリアやスキルを上げることが難しくなってきています。

くまた

しかし、人付き合いが苦手な人の場合、派遣社員であれば比較的気軽に会社を変えることができますから、不安定=デメリットとは単純にいえない場合もあります。

給与

基本給だけで比較した場合正社員と派遣社員の間に大きな違いはありませんが、一般的に正社員・契約社員・パート社員などの直接雇用の社員には賞与=ボーナスが支給されます。

また資格手当、住宅手当、教育手当などで年間で数十万円から100万円程度プラスで支給されることも直接雇用の社員になるメリットです。

派遣社員の場合はスキルが上がれば時給アップ交渉ができるますし、気に入らなければ同業界・同業種・同職種で時給の高い会社へ移ることも可能ですから、給与を自分の意思と行動と選択で上げることができるという点はメリットでしょう。

正社員のように手当や福利厚生がなくとも時給の高い仕事であれば年収は正社員以上なることも多いです。

また、派遣会社によっては加入している健康保険組合の福利厚生施設を利用できますので、以前ほどの差はなくなっていますね。

残業時間に注意

給与面で注意しておきたい点が残業です。

勤務先の会社が下請けで企業体力がない会社の場合、コスト削減と「納期」死守のため残業が増えがちで80〜100時間を超える残業をしている話はよく聞きます。

くまた

もちろん、残業は割増賃金が支払われなければいけませんので一概にデメリットではないかもしれませんが、長時間残業は心と体の健康を壊してしまいますのでお勧めはしません。

派遣社員には「サービス残業」は理屈としてはあり得ませんので、正社員よりはタダ働きのリスクは少ないかもしれませんね。

こうした社風や企業経営のあり方は会社ごとに異なりますので、事前の調査をしっかりとする必要があります。

異動・転勤

社会人にとって自分や家族の人生に大きなインパクトのあるイベントが異動や転勤ですが、派遣社員の一番のメリットは、会社を選べることに加え異動や転勤がないことです。

転勤したくない人向け会社選びのポイントと転勤のデメリットを徹底解説

仕事内容の変更がある場合も、内容によっては断ることもできるし、難易度や責任が上がる場合は時給アップの交渉ができる。

くまた

働く場所を選ぶことができるという点は派遣社員のメリットですが、最近大手アパレルメーカーや外資系の正社員も望めば「転勤なし」を選べるようになってきています。

スキルアップ

会社が提供する各種のトレーニングや研修は受けられないが、派遣会社によっては登録し稼働中の派遣社員向けの無償トレーニングを提供している会社もあります。

また、有償の場合も一部補助が出たり資格取得補助がある会社もあります。

くまた

IT系職種の場合は独学と仕事でスキルが磨かれる部分が大きいので、あなた自身が時間とお金をスキルアップに投資することが一番重要です。

キャリアアップ

勤めている会社でリーダー職や管理職にはなれない点は派遣社員のデメリットです。

ここ数年、年功序列や終身雇用が崩れ、サラリーマンの働き方も大きく変わりつつありますので一概にどちらが良い・悪いとはいえなくなっていますので、具体的な条件は求人内容を確認・比較してください。

労働者派遣法の改正により同じ職場で3年以上働けなくなりましたので、戦略的な転職計画=キャリアプランがより大切になりますので、十分注意してください。

社風や人間関係が合わなければ契約を更新しなければいいだけなので、正社員の転職に比べると気軽な面があります。

くまた

もちろん、プロジェクト型の派遣のように期間限定ではなく半年から1年程度の長期間の派遣契約を1〜2ヶ月ですぐやめてしまうことを繰り返すと派遣会社から敬遠されて、時間単価の高いオイシイ求人が来なくなる可能性が高いので、注意してください。

IT系職種のおすすめは?

IT人材の不足は新型コロナの影響や政府のデジタル化推進政策だけではなく、今が古い技術と新しい技術の「転換点」にあることも影響しています。

その点で、少なくともこれから5年程度は全てのIT系職種で人が不足する状況が続きますので、短期的にはどのポジションを選んでも間違いではありません。

あなたが未経験であれば「未経験におすすめのIT系職種と転職に有利な資格はコレとコレ!」も参考になるかもしれません。

くまた

あなたが20代〜30代中盤の場合はこのIT技術の転換がこれからのキャリアに大きく影響します。消えていく技術ではなく伸びていく技術を身につけられる仕事・ポジションを選ぶべきです。

特定の職種や業界の将来性については「IT業界の将来性と転職リスク【おすすめのIT系職種解説つき】」などを参考にしてください。

まとめ

ここまでの内容をまとめます。

・IT人材の不足はこれからも拡大するため、スキルと経験を上げることで仕事に困ることはない

・終身雇用の崩壊で正社員と派遣社員の差は小さくなっている

・あなたが希望する働き方次第で、派遣社員のデメリットはメリットに変わる

IT派遣エンジニアは、

・仕事の選択肢の多い

・会社や業務が合わなければ正社員の転職に比べれば短期間で「自分に合う」会社や仕事を探すことが可能

であるなどメリットがありますが、年齢や現在のスキルによっては制約もあればデメリットもあります

例えば、2〜3年後にはスキルアップしては正社員を目指したい場合でも、20代にとっての3年と40代にとっての3年は意味が違います。

くまた

短期間で仕事を気軽に変えられることは、やり方によっては信用を失いやすいということでもありますので、キャリアプランを組み立てて無駄とリスクの少ない選択をしてください。

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