フリーランスのエンジニアとして働くことが不安なあなたが知るべき事実

・社畜として生きていくのがもう辛い

・嫌いな上司の命令に従うだけの仕事はもう嫌だ

この記事では、会社員としての働き方に疑問や不満を持っている方がフリーランスのエンジニアを目指そうとするときに知っておくべき現実を解説します。

まず最初にはっきりと言っておきたい点が、僕はフリーランスのエンジニアとして働くことを否定しているわけではありません。

今まで会社員として働く中で多くのフリーランスエンジニアに助けていただきましたし、皆優秀な方ばかりです。

そのみなさんは、多少の不景気は意にも介さないくらいの経験・実績・高いスキル・営業力を兼ね備えた人たちです。

それゆえに、未経験でチャレンジしようとする方や会社への不満からフリーランスを選ぼうとしている方にデメリットとリスクをはっきりと理解した上でチャレンジいただきたいと思っています!

その意味では、この記事で解説しているデメリットはあなたの覚悟とリスクへの理解を確認するためのチェックリストでもあります。

目次

フリーランスで働いている人どれくらいいるのか?

エンジニアに限らず、個人請負型の働き方を本業としている人は、全体でやく416万人いると言われています。

出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「雇用類似の働き方のものに関する調査・資産結果等」

日本の労働人口が6,000万人ほどですから全体の6%ほど、100人に6人です。

さらにその中でエンジニアとなると相当の少数派になりますね。

他の業界からIT業界へフリーランスのエンジニアとして働こうとしている方向けの記事でも解説していますが、フリーランスのエンジニアはメリットも確かにありますが、表に出てこないデメリット=個人の負担になる要素がたくさんあります。

新型コロナ禍の影響を考えながら、フリーランスのエンジニアとして働くことのデメリットをまとめてみました。

フリーランス案件減少?

株式会社クラウドワークスの発表によると、フリーランスで働く人の約7割が収入減少の影響を受けていると発表されました。

主な収入減少の原因は以下の通りです。

・案件自体の減少
・受注予定の案件キャンセル
・進行中案件の遅延・中止

また、今後に対する不安としては

・外出自粛のため、営業活動ができない
・コロナ収束後に元の仕事量に戻るか不安

などがありますが、請負型の仕事のデメリットがはっきりと出る結果になっています。

では、フリーランスのエンジニアになることのデメリットやリスクはどんなものがあるのでしょうか?

フリーランスの仕事は無くならないが不景気になれば競争は激しくなる

不景気になったときに企業が真っ先に取る行動は、お金を会社の外に出さないこと、つまり外注を削減することです。

当然フリーランスのエンジニア向けの仕事は中断・中止されますし、新規の案件は無くなります。

フリーランス市場に十分な仕事が回らなくなれば、後は小さくなったパイの奪い合いです。

モノを言うのは営業力のある人、実力・実績のある人です。

仕事をエージェントに頼っていて、自分で営業努力をしていなかった新人フリーランスエンジニアはあっという間に干されかねません。

フリーランスのエンジニアにはキャリアアップがない

一般企業であれば、経験や能力に従いエンジニア → SE → コンサルタントなどのようにキャリアアップをしたり、役職がついて給与が上がることもありますが、フリーランス・エンジニアの場合は自分=会社=一人社長ですから、キャリアアップということはありません。

フリーランス・エンジニアは、常に全ての責任を自分で負うことになります。

案件の受け方によっては、会社の人間関係など生易しく感じるくらい、ドロドロとした人間関係に巻き込まれることもあることを覚悟しておくべきだと思います。

フリーランスのエンジニアの場合、自分で営業する必要がある

フリーランスならやりたい仕事ができる、自分で選べるという人がいますが、最初から選べるほど仕事があるでしょうか?

当たり前の話ですが、待っていても仕事は来ません。

もちろん、クラウドワークスのようなエージェントを活用して、副業として気の向いたときに好きな仕事があればやるという自由なスタイルで働けばいい人はさほど気にしないかもしれません。

しかし、本業として生活を支える仕事をエージェントだけに頼ってしまうと、営業力が身につかないのでそのエージェントが廃業したら仕事が減りますし、紹介料などが引かれるわけですからフリーランスとして独立するほどの魅力のある年収にはならないのではないでしょうか?

自分で自分の実績とスキルをアピールし、仕事をとってこないと1円も収入はありませんから、早い段階から顧客開拓=営業が必要になります。

仕事がなかなか取れないと、安い仕事に飛びついてしまうリスクもあります。

単価を一度下げるともう戻せなくなりますから一気に利益率が悪くなり、単価が安いからたくさんの仕事を抱えんでしまい、サラリーマン時代以上の労働時間になってしまった。。。なんてことになったら、何のためにフリーランスになったのか分からなくなるでしょう。

そうした初心者向けに仕事の斡旋をしてくれる業者もありますが、永遠に続くわけではないですし、そうした業者経由の場合は「中間マージン」を抜かれてしまうので、フリーランスになった理由がなくなってしまいます。

サラリーマン以上に稼ごうとともったら、直接契約してくれる企業を自分で営業して勝ち取らないと安定性の面でも収入の面でもサラリーマンに劣ると思います。

加えて、顧客との「付き合い」が発生するでしょう。

もしフリーランスを目指した理由に「人付き合いが苦手」があるのであれば、注意してください。

また当然の話ですが、「契約事務」も自分です。

契約の作業範囲・責任範囲・受注金額を交渉し、契約書を作り、締結し、保管し、必要であれば更新・更改といった事務作業も自分でやらなければいけません。

フリーランスのエンジニアは企業との取引についても自分で「与信調査」をする必要がある

当然の話ですが、仕事はもらったもののその会社が自転車操業で支払いが遅れたり、倒産するリスクは常にあります。

最初からそうした心配のない大手企業と契約できれば別ですが、通常事前に相手企業の与信調査をしっかりとしていないと納品したのにお金が手に入らないなんてことになりかねません。

未経験で業界知識も知り合いもいない状況で、新規で企業と付き合うのは本当に大変だと思います。

資本金、設立年、従業員数、所在地、取引銀行、直近3〜5年の業績、口コミサイトの評判など調べられるものは一通り調べる癖をつけてくださいね。

通常、上場企業は信用力の低い個人事業主とは取引をしませんので、取引ができる会社にも相当限られてくると思います。よりあなたの営業力が課題になると思って間違いありません。

【くまたの裏情報】
僕の知り合いにも何人かフリーランスのエンジニアがいますが、皆最初数年は会社員とし実力を磨き、経験を重ね、いざというときに頼れる仲間を見つけ、フリーになっても仕事をくれるお客さんを捕まえてから独立しています。

特に最後の点は重要で、この判断をできるのはお客さんの側でも課長職・部長職レベルだと思いますから、現場同士の付き合いだけではなく、上級管理職レベルの人たちとの人脈を作っておく必要があります。

これがあるとないとでは、独立した後が天国と地獄にはっきり分かれます。

オフショアエンジニアにフリーランスの仕事が奪われる?

プログラミング言語は日本人が書いてもインド人が書いても中国人が書いても一緒です。

しかも海外の方が圧倒的にプログラマーやエンジニアの数が多く、望めば世界ランクのエンジニアを雇うことができます。

例えばインドでは毎年80万人の大卒者がエンジニアとして生まれています。

リクルートワークス研究所発表の2020年の日本の大学卒業者が44万人ですから、その倍のエンジニアがインドでは毎年生まれていることになります。

日本人がオフショアの品質に疑問を持っているは、品質への期待値がめちゃくちゃ高い日本の会社が、オフショアの品質管理能力を知らずに単価の安いオフショアへ仕事を委託した結果、トラブルが相次いだことがトラウマになっているからです。

その当時は日本とオフショアチームの橋渡しをする「ブリッジエンジニア」も数が少なく、英語のできるプログラマーやエンジニアも少なかったので、こうした問題が大問題になったのです。

現在では日本の会社も学んでいますので、そうしたギャップは起こりにくいと思います。

となれば、単価も安く使いたい時に使えるオフショアエンジニアの需要がこれから高くなるのでは?と僕は感じています。

パッケージ製品の利用拡大がフリーランスエンジニアの仕事を奪う?

今企業を支えているITシステムの多くは海外のパッケージ製品で、メジャーな製品の多くは英語圏で作られています。

フリーランスのエンジニアとして働く際には、当然こうしたパッケージ製品に関する詳しい知識やそれを使った業務経験も必要になる場合があります。

日本の企業も英語力を鍛えつつあり、日本語に堪能な外国人エンジニアも増えました。

こうした背景を考えると、日本国内の未経験から入ったばかりのフリーランスエンジニアにどれくらい「単価の高い仕事」があるのか疑問です。

自分という「商品」を適切な価格で買ってもらう交渉力、プレゼンテーション力、営業力、人脈がないと全く仕事はもらえないのではないでしょうか。

病気や怪我になった瞬間に収入を失う

会社であれば、病気休暇制度のある会社もありますし、通常はすぐに代わりの担当者がアサインされて、自分が休んでいる間も仕事は進み、解雇されることもありません。

一方フリーランスの場合は自分がやらなければ誰も仕事を代わってくれません。例え収入保証保険に入っていて一定額の収入が期待できたとしても、顧客は離れて契約解除のリスクもありますよね。

一度離れた顧客は戻ってこないと考えるべきです。すると、また最初から営業活動をする羽目になります。

当然その間は仕事がないわけですから、収入も下がるかゼロになってしまいます。

すぐに次の仕事があるだけの実績や人脈があれば別ですが。。。

フリーランス・エンジニアやプログラマーを勧める甘い言葉に要注意!

ネットには未経験者が短期間で簡単にプログラマーになってフリーランスで働けるようになるような広告が溢れていますが、あやふやな表現が多く、楽に稼げるような印象を持ってしまいがちです。

実態はすでに解説した通りですが、そんなに甘い仕事・環境ではありません。

例えば次のような甘い言葉の意味するところはなんでしょうか?

・「普通に仕事ができる人であれば大丈夫」

 普通とは何かという説明が全くでありません。ブラック企業の求人並みです。

・「成功すれば年収1,000万も難しくない」

 成功ってどういう状況なのでしょうか?年収というのは事業主としての売り上げでしょうか? それとも社員としての年収? 手取り? 毎年1,000万の年収があるのか?など、 はっきりとした明細やデータを示しているサイトはほとんどありません。

「最大提示契約金額」などというよく実態のわからない表現をするエージェントもありますので、十分内容を精査してください。

・「複数のエージェントと契約すれば、仕事に困ることはない」

 新型コロナ禍で、これが全く当てはまらないことは証明されました。

一般的な転職でも働きたいと思っている業界や会社について事実をもとに研究・調査することなしに飛び込んでも転職は成功しません。

それがフリーランスに変わっただけですので、IT業界の現状、これから、どの会社がどんな顧客を持っていてどんな戦略をもとにどういう人材を求めているのか、能力を求めているのか、何が不足しているのかをしっかりと見据えた上でチャレンジしてください!

まとめ

ここまでの内容を簡単にまとめます。

・フリーランス・エンジニアとして働くには覚悟が必要
・フリーランスで働く人は労働人口の6%ほど
・新型コロナ禍で案件は減少
・100%実力・実績・スキル・人脈がものをいう
・甘い誘いには要注意。自分で事実をしっかり確認!

ここまでデメリットを解説してきましたが、それを理解してチャレンジし、成功を手に入れれば会社員以上の収入を得ることも十分に可能ですし、会社員よりももっと自由に仕事を「創る」ことができます。

しかし、未経験もしくはそれに準ずるスキルレベルであればまずは副業として小さく始めて、本業以上の収入が得られるようになった段階でフリーランスとして働くという選択をお勧めします。

キャリアプランと戦略さえ間違わなければ、会社員エンジニアで年収1,000万はそんなに高いハードルではありませんから。

みなさんのキャリアアップが成功するように祈っています!

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