会社や仕事を辞めたいと思ったら考えるべき転職判断のポイント

悩み多きサラリーマン

・人間関係がめんどくさくなってきた

・上司のパワハラが辛い

・サービス残業で長時間労働。働くのが辛い

・年収が全く上がらないから結婚もできない

あなたも一度や二度は「仕事を辞めたい」「辞めてやる!」と思う瞬間がありませんか?

僕自身も最初の転職では仕事への不満が大きなきっかけでした。

すぐ転職したほうがいいパターンもあれば、踏みとどまってがんばった方が結果としてキャリアになるパターンもあります。

この記事では次の3つのパターンに分けて解説していきますので、参考にしてください。

① すぐ仕事を辞めるか、長期休暇を取るべき人

② 転職した方がいい人

③ 今の職場できることを試した方がいい人

もくじ

すぐ休むか会社を辞めた方がいい人

ハラスメントに直面している

「会社を辞めたい」「会社に行くのが辛い」と感じた理由が、パワハラ、セクハラ、モラハラなど人間関係に原因がある場合は、すぐ次の行動をとってください。

・まずは家族やしたしい知人などあなたの「味方」に相談すべきです。一人で抱え込んではいけません。

労働基準監督署、NPO、弁護士の無料相談など労働問題の相談窓口に相談してアドバイスをもらってください。

今置かれている状況が心や体にどれだけ危険かについては自分では過小評価しがちです。必ずあなたをよく知る人に客観的に判断してもらうべきです。

他人は変えられませんし、そうそう変わりません。

パワハラ、モラハラ、セクハラなどは軽度の段階ですぐに対策を取らないと、ふつうはエスカレーションしていきます。

悔しい気持ちもあると思いますが、心や体が擦り切れる前に環境を変えて自分を守ることを最優先するべきです。

自分から「辞める」といえない方は、退職代行サービスや弁護士に頼ってまず心と体を守ってください。

会社の人と話したくない、怖いという方は退職代行サービスの利用も検討しておくことをおすすめします。

最近は退職代行を使った退職を規則で禁止する会社が増えていますが、法的にもあなたの代理として交渉できる「弁護士法人みやび」や労働組合法人の「退職代行ガーディアン」であれば安心して依頼できると思います。

退職の順の進め方やトラブルになりやすいポイントなどを「ブラック企業をサクッと辞めたいならこの方法【あわてちゃだめ】という記事でまとめていますので、参考にしください。

大事なことは、自分のためにも、あなたを大切に思う人のためにも、あなた自身を危険から守ることです。

※「自分では転職を切り出せないから退職代行を使おうと思うけど、それも非難されそうで憂鬱」と感じているなら次の記事もぜひ読んでみてください。

気持ちの起伏が激しく、精神的に限界

すでに気持ちの起伏が激しくなっている、朝起きられない、仕事のことを考えると腹痛や頭痛がするなどの具体的な症状がある人もすぐに仕事を休み、専門家の診断を受けるべきです。

まずは心と体を休めた上で、原因を分析し、原因が自分の力や努力で変えられる物でなければ、転職を検討すべきです。

最初は大きく収入が減る可能性もありますが、人付き合いが苦手な方は在宅でできる仕事を検討してみてはどうでしょうか。

この点で、人間関係全般は自分でなんとかできる問題ではないので、基本的に転職を考えるべきです。

社員を大切にできない会社が生き残れる時代ではありません。

気兼ねする必要は全くなので、さくっと退職しましょう。

転職を検討すべき人

給料が全く上がらない

給料が上がらない場合ごとに解説します。

まず、職種や業界的に年収が安い場合は転職しかないと思います。

がんばって管理職に昇進したと言っても、給料の高い業界に比べると努力に見合うだけの給料にはならないでしょう。

同じ業界内で転職してもそうそう給料は変わりません。
(ただし、高い英語力を持っていて、その業界では外資系企業もあるのであれば、検討する価値はあります。)

業界を変えても通用するスキルや経験は必ずあります。

まずは自分のキャリアを棚おろしして、他の業界で通用するスキル・経験があるかを確認し、転職エージェントのキャリア相談で自分の「現在の市場価値」と転職できるかどうか、できるとしたらどんな業界のどんな職種かを客観的に判断してください。

その上で、希望年収を稼ぐことができる会社・業界へチャレンジすべきです。

次に、ポジションが低い場合場合も転職で給与を上げることが可能な場合があります。

これは2つのパターンがあります。

一つはスキル・経験不足の場合。

この時はすでに説明した通り、仕事をしっかりがんばるだけです。能力的に足りていないのに転職しても給与は上がりません。

もう1つは、スキル・経験があるのに上が詰まっていて昇進できないなどの理由であれば、即転職でしょう。

この場合、競合他社よりも業界をズラらしたり、外資系へのチャレンジをおすすめします。

同じ業界、同じ日系企業で、あなたが開発業務や新製品・サービスの開発、マーケティングなどの担当であれば、「競業避止義務」に引っかかる可能性があります。

勤務規定などを詳しく調べ、退職後に訴えられることのないように確認する必要があります。

人事的な評価が低い

評価に不満がある場合もポジションが低い場合同様、自分に原因がある場合は転職しても状況は変わらないと思います。

昇進・昇格に必要な要件を満たしていないなどの場合もありますので、今一度自分の評価が低い理由を確認して、キャリアプランを立て直すべきだと思います。

一方、同じようにがんばって、同じような結果を出している同僚が評価が高く、自分は低いような場合は、パワハラも疑えますが、出身大学ごとの派閥などの社内政治に影響を受けていることも考えられます。

こうした自分ではコントロールできない条件がある場合でどうしても給与をあげたい場合は転職以外の道はありません。

ただし、転職活動を始めてみたら自己評価や期待を裏切って今より低い年収を提示されることもあります。

なので、まずは今持っている経験とスキルを棚おろしして転職エージェントに自分の市場価値を査定してもらうことから始めましょう。

期待より低くても高くてもその理由をしっかりと確認してください。

理由がわかれば後は対策を打つだけです。

長時間労働や待遇が悪い

サービス残業や休日出勤、毎日終電など過剰な労働時間を強いられる仕事はなかなか減りません。

これは業界の利益体質が低い場合や会社自体の経営に問題がある場合とありますが、いずれにしろ一社員の努力では変えられないので、転職一択ですね。

以下を確認できたら、会社・上司に対して労働時間を減らすための相談をします。

転職エージェントのキャリア・転職相談で希望する条件の仕事が見つかった

・年収も基本給が10%以上は上がる可能性あり

・転職先の業界は市場が成長していて、今後も成長が見込める

まずは生活防衛のために、「プランB」を作っておきましょう。

もちろん、まずはなぜそんなに業務量が多いのか、何に時間がかかっているのか、自分でなくてもできる仕事が入っていないかなど、現在の業務内容と負荷状況を分析した上で、上司に仕事量の削減の提案、相談をします。

やみくもに「仕事が大変だから、仕事を減らしてくれ」と言っても根拠がなければ説得力がありませんからね。。。

仕事量の見込みがあるのであれば、上司に相談し、受け入れられないようであれば転職活動を進めるといいと思います。

いずれにしろ、冷静に現状を分析して、まずは提案し、受け入れてもらえなければ転職することをおすすめします。

社風が合わない

意外と根が深いというか難しいのがこの「社風」です。

社風は「明文化されていないその会社独特の働く環境」と言うことができると思います。

言い換えれば、実際に働いてみないとわからないその会社だけの暗黙のルールです。

日系企業と外資系企業の違い、大企業と中小企業の違い、業界の違い、新卒向きの会社と中途採用向きの会社の違いなど、バリエーションも多いので自分にぴったり合うものがなくても、大まかな基準は持つことができるでしょう。

具体的な例から考えるとわかりやすいと思います。

例えば、自分が働きやすいと感じる環境は次のようなものが挙げられますよね。

フレックスタイム

・会社の規模

・自宅から自転車で通えて、自動車通勤もできる

・オフィスないもしくは近くに託児所がある

・社食は全て無料

自分の経験や能力が活かしやすい環境ということであれば以下のような内容になるでしょう。

最新技術は持っているが営業力や財務管理力、採用力が弱いベンチャー企業

・独自商品でシェアトップ。ライバルの後発会社が力をつけてきているので開発力強化が課題の中小企業

・大規模なグローバルのプロジェクトを切り盛りできる人材が不足している外資系企業

英語ができない人がグローバルプロジェクトを担当しても成果は出なませんし、また、低血圧で朝が苦手な人に始業時間が8:30に決まっていて通勤に1時間以上かかるオフィスは働きにくいはずです。

自分の生活スタイル、自分の強みや経験が活きる職場がどういう環境か、どういう社風を持っているのかを言葉にした上であなたに合う会社選びをすることで、転職後のギャップに苦しんだり、後悔する可能性が減ると思います。

転職後に「失敗した!」とならないためのミスマッチ対策【転職は情報戦】

転職しない方がいい人

経験やスキルが足りない

次に会社や業界の給与水準は平均以上なのに給与が低い場合は、原因はあなたの経験やスキルではないでしょうか。

あるいは、平均的な給与だけど会社の文化として給与がアップするのは課長職以上など、独自の慣習があるかもしれません。

どちらの場合もあなたの努力で解決できる可能性が「まだ」あります。

社風に不満もなく、人間関係も良好。がんばっている人には報いる会社であれば、転職の必要は全くないと思います。

やりがいが見つけられない

欲しいもの、かなえたい目標は会社が用意してくれるものではありませんよね。

もし「やりがいが・・・」と頭に浮かんだら、まずやるべきことはキャリアの棚おろしとキャリア相談です。

見つけられていないまま仕事を続けるから仕事がつまらなくなって「やりがいがない」と逃げるケースがほとんどです。

漠然とした「やりがい」ではなく、何が自分にとってのやりがいなのかを最初に見つめ直す必要があります。

収入なのか、だれよりも高い技術を身につけたいのか、社長になりたいから早く昇進したいのかなど、自分のゴールをはっきりとさせた上で、今の会社で叶うのか叶わないのかをはっきりさせましょう。

自分の強み・弱みがわからないなら

あなたが気がつかなかった現在のキャリアの問題点・課題、異業界や異業種への転職の可能性も広がりますよ。

まとめ

ここまで解説したことを簡単にまとめます。

  • 体調を崩していたり精神的に辛い場合はすぐ相談
  • ハラスメントは公的機関や弁護士に相談
  • 業界や会社の特徴など自分でコントロールできない問題であれば転職を検討する
  • スキルや漠然とした不満であれば、転職は解決策にならない

退職・転職で解決する問題もありますが、気持ちが整理できないまま、感情と勢いで転職しても必ず失敗します。

「会社を辞めて転職したらこの問題は解決できるのか?」を自分の胸に聞いて、頭の中にある不安や不満を全て書き出し、気持ちを落ち着けた上でこれからのことを考えませんか?`

目標の決め方など具体的な方法を知りたい方は次の記事もぜひ参考にしてください。

市場価値の上げ方は転職勝ち組に学べ!目標設定だけで年収もキャリアもアップ?

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