IT業界に転職するとき中小企業を候補に入れるべき?【絶対入れるべき】

・IT業界への転職を検討中だけど、中小企業だと条件が悪いかな

・会社の規模が小さいとブラック企業が多そうで心配

・中小企業に勤めて将来性ってあるの?

この記事を読むと、

・中小企業を選ぶことの経済的なメリット・デメリット
・キャリアから見たメリット・デメリット

がわかります。

そんな疑問に答えます!

転職する際にはやはり大手の大企業に憧れる気持ちはわかります。

安定してそうだし、給料も良さそうだし、第一イメージもいい。

でも日本の会社の99.7%が中小企業だって知っていますか?

サラリーマンの68.8が中小企業で働いているって知っていますか?

そんな目から鱗の事実も紹介しながらIT系中小企業にチャレンジすることのメリットとデメリットを紹介します。

目次

中小企業と大企業は何が違うのか?

中小企業とは?

中小企業長の定義によると、製造業、卸売業、小売業、サービス業で細かく定義されています。詳細は以下の一覧をご覧ください。

  参考:中小企業庁「中小企業白書」より

冒頭にも書きましたが、日本の会社の99.7%が中小企業でサラリーマンのおよそ7割が中小企業で働いています。

IT業界も他の業界同様、大企業が圧倒的に少なくその下に中企業、小企業というピラミッド型に階層化されています。

通常その階層に従って大企業が元請け、中小企業が2次受け、3次受け、4次受けと言うふうに仕事を委託して成り立っています。

当然ですが、2次、3次と下に流れるにつれて売上金額は少なく、利益率は悪くなり、社員の給与も当然安くなります。

IT業界の中小企業で働くことはおすすめではない?

結論から言えば、そんなことはありません。逆にお勧めできる会社もたくさんあります。

とは言え、下位の下請けになればなるほど給料も待遇も悪くなる傾向はありますので、「会社を選ぶ眼」が大切になることはわかっていただけると思います。

では、どんな中小企業がおすすめなのでしょうか?

中小企業は大企業と異なりサービスや製品に限りがありますので、その分野に特化した「得意技」をもつ会社が多いともいえます。

例えば、ある特定のシステムについてはこの会社の技術力が一番、ユーザーサポートを任せたら顧客満足度が必ず上がるなど、特徴・強みをもつことで他社との差別化をしています。

この得意技がない会社は価格競争に巻き込まれて利益率が悪い安い仕事しかもらえず、いずれ淘汰されます。

例えば、実態はただの派遣会社だったり、営業力が弱く大企業の下請け仕事しかない様な会社は選ばない様に注意すべきです。

大体こういう会社の離職率は高く、常に求人を出しているようなブラック企業が多いといえます。

この点は大企業でも一緒ですが、財務的体力の弱い中小企業はあっという間に潰れやすいリスクはあります。

特定の取引先に依存していないことも会社選びの重要なポイントです。

売り上げの大半をある特定の会社からの発注で占められている場合、その契約が切られた途端に倒産になります。

いいなと思った中小企業が自立して会社を経営できるだけの力があることを忘れずに確認してください。

また人数が少ないために一人ひとりへの依存度が高く、中心人物が辞めてしまった場合に一気に会社の技術力や営業力が落ちて倒産の危機になる可能性もあります。

特に起業したてのベンチャーは要注意でしょう。

その点で、未経験でIT業界に入る人にはベンチャーや社員が100人以下の会社はおすすめしません。

中小企業のメリット・デメリット〜大企業との比較〜

主な相違点を一覧にまとめてみました。

ただ、一般的な傾向であり必ずしもこうなっているわけではないので注意してください。

比較項目大企業中小企業
給与高い低い
残業少なめ多め
福利厚生厚い薄い
休暇制度有給の他に慶弔休暇、傷病休暇
研修充実している会社によるばらつきが
大きい
転勤ありあまりなし
社会的信用高いやや低い
意思決定のスピード遅め早い
社内競争度高い低い
権限狭い広い

中小企業と大企業の働きやすさの違い

働く人の減少やハラスメントへの社会の厳しい目、ワークライフバランスを求める傾向などから残業や休暇制度についてはだいぶ差が埋まってきたと思いますが、会社によってはまだ制度が整っていないところも多いと聞きます。

また、福利厚生についてはライフスタイルの多様化によって、大企業でも維持費のかかる福利厚生ではなくて、その分手当を出すなど変化してきています。

以前の様な様々な福利厚生は企業ではなく、企業が加入している「健康保険組合」が提供する場合も多くなっています。

中小企業と大企業のやりがいの違い

働きやすさと言う点では差は縮まって来ていますが、やりがいという点では大企業と中小企業の間で個性が残っています。

一覧でも明らかな通り、大企業には社会的信用がありますが、意思決定のスピードが遅いわりに権限も狭いため、何をするにも時間と手間がかかると言う点はよく指摘されます。

また、競争を勝ち抜いてきた人たちが集まるからか入社直後から出世競争が始まり、40代で早くも「上がり」になってしまうことも大企業の特徴です。

これとは大きく異なるのが中小企業。

経営層と近いため意思決定の早さを実感できますし、自分の仕事に対する裁量の幅があってやりたいことがやりやすい環境ということもできます。

実力があれば入社後早い段階から色々なことにチャレンジできる環境をもらいやすいとも言えます。

もちろん、大手企業でないとできない仕事もあります。

例えば、国内だけではなく海外拠点を巻き込んだグローバルプロジェクトは、海外支社を持っていたり、海外に関連会社があったり、外資系のパートナー企業を持っている大企業でないとプロジェクトを受注することもできないでしょう。

ただ、キャリアプラン目標としてそうしたグローバルプロジェクトへのチャレンジがあっても、それは将来のチャレンジとして残しておけばいいだけです。

逆に、中小企業の場合は人が少ないが故に任せられる仕事の範囲が広くなるケースが多いです。よくいえば早く成長できる環境、悪くいえばなんでも自分でやらないといけなくなります。

プライベートとのワークライフバランスをどう取るかにも関係します。

自分が優先する価値観は転職の目的やキャリアプランに影響するので、しっかり考えて準備することをお勧めします。

【くまたの裏情報】

僕の経験だと、実際のところしっかりしている会社であれば企業の規模にかかわらず、作業負荷のコントロールがうまいので、極端な負荷が一人にかかる様なことはありません。

もちろん突発的なトラブルが発生した様な時は別ですが、それもまた成長機会と前向きに捉えられるかどうかです。

IT業界にいれば一度や二度は「デスマーチ」にぶつかることもありますので、そこは覚悟して、どうやってエンジニアとして独り立ちできる技術力を身につけていくかの戦略を立てるといいと思います。

中小企業はチャレンジするためのハードルが低い

中小企業は性別・年齢・学歴の点でもハードルが低く、ちょっと外資系の実力主義に近いところがあります。

また、文系か理系かについてもそれほどこだわりがない会社も多いといえます。

この点も社員数が少ないために一人一人の実力が業績に影響するからでしょう。

手をあげる人にはチャンスが多いといえますので、短期間でスキルアップしたい人には向いているともいえます。

経営層との距離が近いことがこの点でもメリットに働きます。

経営判断する時に意見を聞かれることもありますし、何よりスピードが速いですからチャンスを掴みやすいともいえます。

技術力だけではなく、ビジネスセンスを学ぶ場としても中小企業は大企業では得難い経験ができる場合も多いといえます。

【くまたの裏情報】

僕の知り合いで、ある大企業の子会社にいた2人の友人のうち一人が親会社へ栄転していきました。

その時子会社に残った友人に悔しい?と聞いてみたところ、親会社は優秀な奴も多いから競争がすごく激しい。

それだったら、子会社で自分のペースで仕事をして出世した方が待遇も給料もいいから自分にはあっていると言っていたのです。

その2年後、親会社に栄転した友人は2年間同じポジション、同じ給与でしたが、子会社に残った友人は、部門長に抜擢されて年収も1000万を超えました。

もちろん、キャリアパスの選択は個人の目標や生き方にも関わるのでどちらが正解というわけではないのですが、給与面から見た場合大企業を選ぶことが必ずしも結果につながるわけではないことを覚えていて欲しいと思います。

自分の強みを最大限に活かせる場所を選び「勝ち易きに勝つ」戦略も大事ですよ。

中小企業の方が技術力が圧倒的に上の場合も。。。

技術力を磨く場所として大事なのは大企業かどうかではなく、現場で働く社員が技術力を持っているかどうか、その技術を学べる環境が整っているかどうかです。

最初に説明した通り、IT業界も階層化されているので技術力のある社員は実は関連会社や3次請から出向している他社の社員だったなんてこともよくあります。

大企業に転職できてラッキーと思ったら、下請けを管理するだけで全く技術力が身につかないなんてこともありえない話ではないです。

確かに会社の規模が大きいからできること耐えられることはありますが、大手といえども潰れる時は潰れます。

それより、最初は働いた分だけ自分に技術や経験がたまる職場を選ぶことが大切だと思います。

それさえあれば、次のステップで大企業の社員以上の条件で転職することもできるのですから。

中小企業の将来性・成長性はあるのか?

ここまで解説した内容でお分かりの方もいるかと思いますが、中小企業の成長性や将来性はその会社が持っている製品・サービスの独自性と社員の技術力・営業力次第になります。

実力があれば中小企業でも「上流工程」を任されてやりがいのある仕事をすることだってできるのです。

【くまたの裏情報】

僕が30歳を過ごした会社は外資系の中企業でしたが、国内で数社しか持っていないIT技術があったため、金融機関から元請けとしてプロジェクトを受注、下請けに大手SIerを従えていました。相当いい利益を上げていたと思います。

批判が集まりやすいSESも、技術職を持った社員が元請として高い単価で受注できている様な会社であれば、相当優良案件だと思います。

一方流行のWeb系エンジニアでも、3次・4次受けの安い案件でエンジニア歴が浅い社員が満足な研修もうけられずにサービス残業しながらなんとか仕事をこなすブラックな職場だってあります。

だからこそ、事前の企業研究や情報収集が転職成功の鍵を握ると言っても過言ではありません。

求人広告に踊る「未経験OI!」「研修制度あり」「有給消化率90%」などの言葉に飛びつかず、創立からの年数、その間の業績推移、利益率、離職率、口コミなどを自分で調べ、無料の転職エージェントや転職サイトを活用して第三者の評価を加えて候補となる会社を選んでください。

まとめ

中小企業を転職先に選ぶことのメリットデメリットを解説してきましたが、ここで簡単にまとめておきます。

  • 企業規模が大きいと、給与や福利厚生、勤務条件は良い
  • 中小企業でも財務体質がしっかりしていて営業力・技術力もあれば条件は大企業に劣らない。
  • 社員数がすくない中小企業の方が決断や行動力が早く、大企業よりも働きやすい面がある。
  • 人間関係の善し悪しは企業の規模では決まらないが、コンプライアンス意識の高さなどについては裁判例など調べておくと安心。
  • 中小企業の将来性は、元請けになれる商品を持っているか、技術力や営業力があるかにかかっている。

他の記事でも書いていますが、転職は情報戦です。

自分のやりたいとや目標をキャリアプランに具体化し、業界や会社を研究して、転職サイト・転職エージェントなどの第三者の情報も集めて「選択眼」を養った上でチャレンジしてください。

自分にどんな投資をしていくのか、という視点をぜひ持ってください。

満足のいく仕事探しになることを祈っています!

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