望むキャリアと将来性を3つの観点から考え、キャリアプランを立ててみる

・転職したいけど自分が何をやりたいのか、何ができるのかよく分からない。

・キャリアプランを作って見るといいよとアドバイスされたけど、どうやって作ったらいいのか分からない。

初めて転職する人、2回目3回目だけど満足な転職ができていない人、転職したけど思うようにキャリアップしていない人向けにキャリアプランの考え方と立て方を説明します。

僕はあるSIerで働いていた時、人事部と人事考課の見直しや教育プランの策定などにも関わり、新入社員や自分の部下、プロジェクトに参加してくれた協力会社の社員の方などへキャリアプランの大切さや立て方を説明してきました。

この記事が少しでもお役に立てばウレシイです。

転職の始め方を解説した記事↓もありますので、そちらもご覧ください。

新しい技術や知識や経済圏の拡大は、いろいろな仕事を生むと同時に奪ってきました。私達が生きているこの時代もまさに時代の大きな転換点であり変化を加速させています。

IT技術の進展は仕事のあり方を変えましたし、これからもっと変えていきます。そしてそれを基礎に今度は人工知能や量子コンピューターが加速的に世界を変えていくでしょう。農業、バイオ食料・薬品、遺伝子医療、運輸・運送、建築、など影響を受けない業種はないと思います。

その変化の中で、あなたの仕事は生き残るのでしょうか? あなたが希望する転職先はいつまで生き残るのでしょうか?

その仕事は将来も価値があるのか、まず変化の影響を受ける職業について、考えてみたいと思います。

目次

消えている仕事、消えつつある仕事

group of people walking on the stairs

単純労働、たとえば建設業、一般事務、レジ打ち、データ入力、調理、清掃、警備など幅広い職業で業務が減っていっていることにお気づきでしょうか。

プラモデルのように部品化された戸建て、コンピューターで自動化された事務処理、セルフレジ、自動調理器、お掃除ロボット、警備ロボットなどがどんどん進化しています。これらの業務は、人材不足によって希望者が少なくなっていることもその傾向を加速しているといえますね。

一般事務は、定型化ができるものは自動化できますので、どんどんなくなります。さらに海外の安い労働力を活用し、人工知能の進化によって日本語などの言語依存のある仕事についても母国語とする人でなければできないという条件はクリアされてしまいます。

レジ打ちなどは、オフィス街や繁華街のコンビニなど、利用者の平均年齢が若く新しい技術になれるのが早い場所ではなくなるスピードが早いかもしれません。

実際、アマゾンは実店舗での自動精算の実験を始めようとしています。

いわゆる知識労働職や専門職でも、定型処理で済むものや情報検索、資料の収集、取りまとめ、分析などITと相性の良い作業は消え始めています。

例えば、ファイナンシャルプランナー、証券ディーラー、銀行の融資、保険の審査、税務/会計、測量・地図作成、法律事務(裁判例検索など)ですの業務は激減するでしょう。

また、水道、電気、ガズなどの公共インフラを守る保守の仕事もセンサーの発達で自動化=人員削減できる部分が出てきています。

もちろん、それらはただ削減するだけではなく「効率化」するものでもありますので、業務が人間の手から離れて「処理」された後に顧客に付加価値を提供する部分に注力できるようになった結果、より専門性や創造性を高めて生き残るのかもしれません。

いずれにしろ、これから10年はこうした技術革新の影響を考えた上でキャリアをデザインする必要があるのではないでしょうか。

技術革新の他にも、代替手段の登場というリスクもあります。鉄道や飛行機は船舶での人・モノの移動を変えました。

電話は手紙から、メールは電話から仕事を奪いました。スマートフォンは電話とメールを結びつけ新しい市場を開きましたが、テレビから視聴者を奪っています。

自分の仕事どこに付加価値あるのかを理解していないと、こうした技術革新がどう自分の仕事に影響するのかを判断できずに、気がついたときには仕事そのものがなくなっているなんということも起きかねないのです。

いつ影響を受けるのか?

技術革新の影響を理解できたとしても、具体的にいつどうなるのかを予測することはとても難しいと思います。明日かもしれませんし、5年後かもしれませんが経済産業省の「DXレポート」がその予測を助けてくれます。

影響の程度については、企業の業績、体力、競争力にも影響を受けます。売り上げが落ちて業績が悪化すれば、当然リストラ、事業所の閉鎖、資産売却、福利厚生施設の見直しなど、経営者はまず販管費削減に動きます。

業績が順調であれば、優秀な人材を集めるためにも販管費をあからさまに削ることはないでしょう。

外資系のトップ企業は給与を上げ、福利厚生を手厚くし、働きやすい環境を作って世界中から優秀な人材をかき集めています。

それ故に、サラリーマンにとっては勤めている会社の業績、中期計画を定期的に確認し、経営課題を知って自社がこれからどう動くのかを知っておくことが短期・中期のキャリアのデザインにとってとても重要です。

10年先というと随分遠い未来に感じる方もいるかもしれませんが、変化は10年後に突然来るわけではなく、進化の木が枝分かれしてくように、日々の小さな選択のを重ねて進んでいきます。

その選択に気が付かずに5年後にキャリアを見直しても間に合わない場合があるのです。

僕が年次で転職エージェントに合う機会を持つことを進めた理由は、経営層の課題や問題意識を知り、市場の求める価値を理解して、常に選択肢を持っておくことために必要な情報を集めることができるからです。

キャリアという旅に必要なものは?

終身雇用が崩れているとはいえ、短期間で転職を繰り返す人材の評価は高くありませんから、3年から長くても5年程度でキャリアアップを計画し、それを毎年見直してくのが一般的かと思います。

40代までは、次の次くらいまでを考えて、転職活動とその後のキャリアデザインを検討すべきだと感じています。

50代からは、定年後に仕事を続けるのであれば、どんな業種に就くのかを考えるヒントになるのではないでしょうか。

人生という航海の羅針盤を手に入れること。

キャリアデザインは、それだけの価値があると思います。

では、具体的なキャリアプランの立て方を解説します。

キャリアの棚卸しの3ステップ

people standing inside city building

転職準備の中で一番時間をかけて行うことがこのキャリアの棚卸し=自己分析ではないでしょうか。

自分が何をやってきて、何ができて、何をやりたいのかをはっきりさせます。

経験・実績と能力は現在の自分の実績への評価を知るために、やりたいことはキャリアのゴールを決めるための元になります。   ねこのコメント

ただ、気をつけて欲しいのは、今の時代5年先、10年先がとても読みにくくなっていると言う点です。

デジタルトランスフォーメーションやAIが凄まじい勢いで仕事というものを変えています。

そんな変化の激しい時代に融通の効かない計画を緻密に練ってもあまり意味はないと思うのです。

私自身は、譲れないことや叶えたい夢を最終的な人生の目的据えて、そこにたどり着くまでにどういうキャリア=通過点を考えておけばいいか、という作り方を心がけています。

時系列で経歴を洗い出す

まずは時系列で自分の経歴を洗い出し、それぞれについて必要となる能力・スキルと身に付けたことを併記して一覧にまとめます。

加えて、個々の項目がどの程度のレベルなのかも付け加えます。レベルについては、経験年数や業務の責任から5段階程度でつけておくといいでしょう。主観で構いませんので自分が採用側であれば何点つけるかを考えます。

時系列でまとめ、転職エージェントへ自分の実績に対する評価を確認する際に役立つと思います。

項目としては次のようなものです。

  • 会社概要(社名、事業内容、従業員数、資本金など自社ホームページに記載のある内容)
  • 就業期間(所属が変わったら1行追加する)
  • 業務内容
  • 業務で身につけたスキルや資格
  • 実績(営業成績や人事考課で立てた目標の達成度など)
  • 入退社の理由
  • 転職の目的
  • どうやって貢献できるのか、再現性のある能力の証明

特に重要なのが1番最後の「再現性のある能力の証明」です。

どんなに過去に実績があったとしてもそれが再現できなければ野党側にとってメリットはありません。

新しい職場で自分が何をどう取り組むことで期待に応え結果を出すのかをはっきりと言葉で説明できるように準備しておく必要があります。

どんな失敗をしてきたのかをまとめると自分がよく分かる

誰もが仕事で失敗した経験はあると思いますが、振り返ってみると自分のスキルがぐっとアップしたタイミングと重なっていないでしょうか?

失敗が教えてくれるのはスキルや経験の不足だけではなく、同じ問題の再発を防ぐ方法も含まれています。

その中には、技術面での課題、プロセス面での課題、組織の課題、そしてコミュニケーションの課題など様々な課題が含まれています。

そうした課題をどうやって克服したのか、再発を予防するために何をしたのか、自分として何を学んだのかをまとめておくと聞く側にとっても大変興味深くまた賛同を得やすいエピソードになること間違いなしです。

是非面接の前に書き出して見てください。キャリアの棚卸しにも役立つこと間違いなしです!

辿ってきたキャリアを客観的に評価する

一つの会社で長期間働いていると、社内での実力は上がっているように感じてしまいがちですが、外に出た途端に全く評価されないこともよくあります。

私自身、文字通り外洋の荒波にもみくちゃにされたような感覚に襲われたことがありました。

それ以来、一年に一度は職務経歴を振り返って、転職エージェントと話す機会を持つようにしています。

こうすると、将来的に企業がどのような能力を求めて始めていて、今の自分の能力や経験とどれだけのギャップが有り、それを埋めるにはいつまでに何をしなければいけないかを予想することができます。

予想できれば、あとは見積もりし、計画を立て、実行すればいいからです。

個人的におすすめのタイミングは年末年始のお休みのときでしょうか。

もしくは翌年の手帳を新調するタイミングで、次年度のキャリアプランを計画に合わせてみてもいいかもしれませんね。

この作業が数年に一度だと、場合によっては取り返しが付かないことにもなりかねません。

例えば、担当業務がどの会社も海外への委託や提携を進め始めて、担当者には高いビジネス英語力が求められるようになっているとします。

当然その能力を身につけるには2−3年はかかるでしょうから、気づくタイミングが遅くなればなるほど転職時のリスクが大きくなります。

こういった市場が評価をする能力や経験の変化に対応するためにも、30代半ば以降は年次で棚卸しすることをおすすめします。

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