初めての人にとっても2回目3回目の人にとっても転職はリスクのある選択です。
例えば、
こんなことにになったら、何のための転職かわからなくなりますよね?
転職に失敗すると取り戻すために年単位の時間が必要になることもあります。
ありがちな失敗パターンと成功するためにやるべきことをまとめました。この記事で仕入れたノウハウをもとに、ぜひ転職を成功させてください。
転職に後悔しないためにやるべき3つのこと

結論から言えば、転職に後悔しないためにやるべきことは次の3つです。
ではどうしてこの3つなのかをよくある転職失敗の例から紐解いてみましょう。
よくある失敗例から逆算するやるべき3つのこと
転職で失敗したと感じる主な内容は、①仕事内容、②待遇、③職場環境の3つです。
それぞれの不満、失敗した原因について少し詳しく掘り下げてみます。
①仕事内容に対する不満
新しいスキルを身につけたくて選んだ会社がレベルが低くて成長できないと感じたり、逆にレベルが高くて周りについていけないと不安を感じることはないでしょうか。
外から見た風景と中から見る風景は違って当たり前です。
それでも事前に情報を集めることで、中からの風景はある程度わかるものです。それが全く想像と違ってしまう原因は情報収集が足りなかった、情報の質が悪かったということ。
また、エンジニアとして入ったはずがプリセールスや営業的な仕事ばかりやらされてしまうとか、プレイイングマネージャーとして入ったけど、プレイヤーとしての比重が多過ぎて仕事が倍になっただけで給料に見合わないなどのミスマッチもたくさんあります。
これはその会社の社風や運営体制にも関わる問題ですので、特に表に出にくい情報ですから、情報の集め方に工夫が絶対に必要です。
②待遇に対する不満
給与、休日、残業、研修制度なども入社後に起きやすい問題です。
特に給与については賞与(ボーナス)の仕組みをきちんと理解していないと、年収レベルで20~30%はあっという間に減ってしまうので要注意です。
特に転職直後の年収については勘違いしやすいですので記事にまとめています。「転職で年収が3割下がった?転職満足度と年収のバランスを考える」を参考にしてください。
また、勤務時間や休日についても会社の成長段階がどこにあるかで大きくブレやすいポイントです。
例えば、急激に成長しているベンチャー企業などは、会社側が想定した業務量をあっという間に超えてしまうこともあります。
大手企業でも業績悪化で大規模リストラの後に入社したら、一人三役で仕事をこなさなければいけなくなったなんてこともあります。
有価証券報告書などで掲載されている平均残業時間を確認することは大切ですがそれはあくまで過去の数字ですので、今後の業績見通しや投資をどこにしていくのか、成長速度はどうなるのかを把握した上で、自分に期待されている役割を具体的かつ詳細に調べておくことが入社後の不満を少なくするためには大切です。
ここでも大切なことは、事前の情報収集になりますよね。
③職場環境に対する不満
3つ目は職場環境に対する不満ですが、人間関係、社風(社長のワンマン、チームプレー重視、個人商店タイプ)などになります。
前職を人間関係が原因で辞めた人にとっては絶対に繰り返したくない失敗だと思いますが、実際一番わかりにくいポイントです。
自分が所属するかもしれない部門の社員を全て調べるわけにもいきませんし、面接官に聞いても一人一人の個性や性格を把握しているわけもありません。
また人間関係は相手の問題もありますが、自分に原因がある場合ももちろん考えられます。
前職だけではなくて学生時代から人間関係に悩んでいる人は、転職の前にキャリアカウンセリングを受けてみるのもおすすめです。
「やりたいことがわからない」「求人情報じゃなくてどうやれば市場価値が上がるのかを知りたい」そんなふうに悩んでいませんか?一人で悩むと堂々巡りでいつまでたっても解決せず、時間がムダに流れてチャンスも逃します。
自分にとってベストなキャリアを作るために何をすべきか?を知りたいならマジキャリなどのプロのキャリアコーチに自己分析をしてもらって、本当にやりたいことに見つけるのもありです。
\自分の強み・弱みがわからないなら/
あなたが気がつかなかった現在のキャリアの問題点・課題がはっきりして、異業界や異業種への転職の可能性も広がります。
自分が求めているものが分からなかったり、自分の性格を客観的に評価することがないと防げない人間関係のトラブルもたくさんありますから、興味があればぜひ試してください。
会社のタイプや成長段階で変わる「求められる人材像」とスキル
人間関係の悩みに近いものが、その会社の社風がチームプレイヤーを求めるのかなんでもできる個人事業主タイプを求めるのかです。
経営基盤もしっかりしていて人材も多い会社ではチームプレイヤーが好まれますが、仕事の範囲も絞られます。自分から積極的に行動しないとなかなか社内人脈が育たないでしょう。
一方規模が小さなベンチャーや大手とはいえ急成長している部門を希望する場合は、なんでも自分でやらないと仕事が回りませんし、その結果評価もされません。
その会社で自分に求められる行動や成果が具体的になんであるかを面接などを通じて詳しく確認する必要があります。
当然コミュニケーション力が必要ですし、事前に企業研究しないと聞きたいことも聞けませんから、ここでも十分な情報収集がとても大切なポイントになります。
こうした不満から気づく失敗の原因は、①目的がない、②作戦がなくリスク管理ができていない、③それらを支える情報が足りていない、ということです。
その中でも情報については質的にも量的にも全く足りていない場合がほとんどです。準備もせずにノリで転職すると失敗するのは当たり前ですよね。
これはそのまま転職に失敗しやすい人、後悔する人の行動にもはっきりと現れます。
転職に失敗・後悔する人の行動の特徴

ここまでの内容で大体想像できるかもしれませんが、転職に失敗・後悔しやす人の特徴は次の3つです。
転職目的、キャリアプランがない
転職後に自分が手に入れたいもの(スキル、年収アップ、人脈など)が決まっていないので、ちょっとしたことに不満を感じやすい。 欲しいもの・手に入れたいものが決まっていれば、それを手に入れるためにこれは我慢するという判断ができる。
作戦がない
嫌なことから逃げることが転職の理由になってしまうと、自己評価が甘くなって同じ失敗を繰り返しやすい。転職後の成功は、なんのために転職して、いつまでに何を手に入れるのかがわかっていないと失敗する確率が高くなる。
リスク管理ができていない
社内価値と市場価値が違うことがわかっていなくて、仕事なんてすぐ見つかると楽観的に考えてしまう。先に退職をしたものの、半年経っても仕事が決まらず焦って年収ダウンの仕事に飛びついてしまうなど、転職前後で何が変わるのか、それはどんなリスクがあるのかがわかっていない。
後悔しないためやるべきこと
こうした失敗や後悔をしないためにできることは、正反対の行動を取ればいいだけです。
特に②と③については「市場価値の上げ方は転職勝ち組に学べ!目標設定だけで年収もキャリアもアップ?」事でも解説しています。
今の時代、転職エージェントを活用して質の高い求人情報を手に入れることが転職成功の絶対条件です。
転職エージェントは、業界知識も豊富で企業側人事とのパイプも持っていますから会社内部の情報もある程度知っていますから、質の高い情報源・キャリアプランの相談相手としては理想的です。

転職に失敗した後に元の会社に出戻るのはリスクが高い

転職に失敗して焦っている時は、元の会社がすごくいい会社に思えてきませんか?
だからと言って、何も考えずに戻ろうとしてはダメです。
どういう経緯でやめたのかや退職の状況にもよりますが、出戻りはとてもリスクの高い選択肢なんです。
元のポジションに元の給与で戻れるとは限りませんし、かつての部下が上司になるなんてことも十分あります。
詳しくは「転職に失敗して元の会社に出戻る時のデメリットと絶対交渉すべきポイント」記事を読んで欲しいのですが、失敗した時にどういう行動を取るかについてはシュミレーションしておいて「いい辞め方」の準備をしてください。
100%満足する転職はない

紹介した3つのやるべきことをやったとしても、100%満足できる転職になることはほとんどありません。
入社直後のテンションの高い時期が過ぎて、社歴が1年を超えてくると必ずどこかに不満や後悔は生まれるでしょう。
ちょっとした不満を理由に短期間で転職しても、市場価値を高めるキャリアにはなりません。
社会人として、プロフェッショナルとして不満をどう乗り越えていくか、どうプラスに変えていくかについてはまた別の問題として考えておきたいポイントです。
まとめ

ここまでの内容を簡単にまとめます。
・転職に後悔する原因は大きく3つ。目的がない、作戦がない、情報がない。
・特に作戦については転職エージェントなどのプロのサポートをもらうことが後悔しない転職のためには絶対条件
・転職に失敗した直後に元の会社へ出戻りするのは非常にリスクが高い
・100%満足する転職はない。プロとして不満を乗り越えプラスに変える心構えやスキルを身につけること
この記事で解説していないパターンだってもちろんありますが、転職に後悔しないために特に大切な3つのポイントを解説しました。
これから転職を考えている方、次のキャリアを目指す方の参考になれば幸いです。
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