転職で求められる「即戦力」とはなにを指すのか?

中途採用の募集で踊っている「即戦力」という言葉。

入社直後に」バリバリと働いてあっという間に成果を出すことを期待されている人のようなイメージが強くないでしょうか。

以前のように入社後のトレーニングに十分な時間とお金をかけられなくなったり、市場の変化が激しく静的なトレーニングが効率的でなくなっているという企業側の事情も見え隠れします。

ここでは、「即戦力」中身をじっくりと見ていきたいと思います。

1. 即戦力の「即」

いわずもがな「即」はすぐに、という意味ですが、どのくらいの期間を指すのでしょうか。
常識的に考えても、入社後新しい環境になれるだけで3ヶ月はかかるでしょう。
競業避止義務などが無いと仮定して、半年内に業績に貢献する結果が出せればかなりの「即」戦力ではないでしょうか。

そうした場合は、営業職など成果が数字に出やすい職種であればいいですが、経理や法務、人事と行った事務職の場合は少々ことなります。

経理などは比較的業務が標準化されていますので、経験値が戦力としての評価に影響します。

一番難しいのは管理職でしょうか。

自分の成果がチームや部門の成果を基準に判断されますから、より長期的な視点にたっての評価となるでしょう。

このように、職種やポジションによって「即」の意味は変わるのです。

「即」の中身は短期間で新しい環境になれ、成果を出す「適応力」と言い換えてもいいと思います。

2. 即戦力を支える力ー交渉力

また、自分が仕事を勧めやすい環境を創るときにも、顧客との信頼関係を創るときにも基本的な能力として重要になるのが、コミュニケーション能力の一つでもある「交渉力」です。

チーム体制の変更の「交渉」、契約条件の「交渉」、成果目標の「交渉」など、業務のあらゆる場面で「交渉力」は求められます。

3. 即戦力を支える力ー人間関係の構築力

そして、そうした交渉も他部門やパートナーの協力なしにはなしえませんので、人間関係や人脈を構築していく力も重要な能力です。

例えば、新しい営業チャンネルを創るのであれば、新しいパートナーを探し、契約条件を整え、譲る部分は社内の決裁賢者や法務を説得して譲歩を引き出し、契約を締結し、実際の業務フローを設計し、テストし、実行するというすべての段階においてその基礎に人間関係があることは容易に理解できると思います。

より良い関係を創るためにどのような能力が必要なのか、それはどうやって手に入れるのか、明日から始めることを始めることが転職準備にもつながりますし、それができるようになると自然と準備が整うだけではなく、市場価値も上がることにつながります。

4. 即戦力の「戦力」

一方、「戦力」とは何を指すでしょうか。
「戦う力」ですので、ライバルに勝つことが目的ですから、一定期間の後、何らかの成果を出せるだけのレベルにあり、かつその分野で秀でていることが条件です。

自分の持っている価値を提供できること

会社に価値や成果をもたらす第一のものは、業界・製品・サービスに関する知識や経験です。
知識は新しいサービスを産み、経験は効率を上げ、品質を高めます。

逆に言うと、そのレベルを理解し、そのレベルを持っていることを証明する必要がありますし、それが自己PRの内容になるでしょう。

コネクション・人脈も重要な要素です。

ここでも競業避止義務との兼ね合いはありますが、社外のコネクションが多く、上位マネジメント層とのコネクションが多ければ、それは企業にとって非常に価値のある「資産」になります。

部長職以上であれば、そのコネクションの質自体がその人の付加価値の大半と評価されるケースもあるでしょう。

貢献を「計画」できること

「募集企業のキモチ~転職ミスマッチを考えるときの2つの視点~」でも書きましたが、転職活動における「戦力」のアピールの仕方は、今までの成果も大事ですがそれを入社後にどれくらいの期間でどの程度新たな価値を提供できるのか、具体的な「計画」を見せることができるかが重要なポイントではないでしょうか。

5. 代替手段としての「人手」と即戦力としての「人財」のちがい

企業が年収の30%という高い手数料を払ってまで人材紹介サービスを使う理由を考えたことがありますか?

そうした手数料だけではなく、企業側は専任の採用担当をおいたり、転職フェアへ出店したり、海外まで出かけて外国の大学でのリクルーティングなど、様々な投資をしています。

それだけ多額の資金を投じてまで人を探すのは、何も穴埋めや一時的な労働力などの「手足」がほしいわけではなく、会社の業績に貢献できる「人財」を確保するための投資と考えているからです。

その意味で、転職成功の鍵は、いかに自分に投資価値があるのかを証明できるかどうかということだと考えます。

この点は「転職でなぜか書類選考に通らないときに見直す3つのポイント」でも説明した「誰にでもできることを履歴書に書くな」という点にもつながりますし、企業側の要望を無視して「ミスマッチ」を自ら招かないよう事前の準備をすること=戦略=キャリアプランを立てることがとても重要だと私が言い続けている一番の理由です。

ただ、即戦力の定義も時代やビジネスの状況によって変わります。

例えば経済がグローバル化の前後で管理職に求められる能力は変わりまし、業界によって異なる面もあるでしょう。

自分の思い込みで即戦力を勘違いすることのないように最新の状況については転職エージェントを活用して市場の求めるものとすり合わせをしてください。

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