中高年の転職戦略4つのポイントと変えるべき生活習慣

自分を知ることもキャリアプランを立てることも重要ですが、中高年の場合はまたプラスアルファの要素が必須と思います。
繰り返しになる部分もありますが、「中高年」という切り口でまとめてみました。

1. 中高年の転職にはプラスアルファが必要

では、中高年の転職に必要なプラスアルファとはなんでしょうか?

私は「即戦力」は、短期で結果を出せるだけの即「戦果」力だと考えます。

社内で評価されている人が持っているスキルを考えていただければわかると思うのですが、そういう人は、

・売り上げを上げつづける

・上司を選ばず、指示の背後にある意図を汲み、実行し、結果を出し続ける

・チームを「創る」ことができる

・社内、社外を問わず「つなげる」ことで付加価値を生み出すことができる

という「人財」ですから、企業側も「転職しても同じことができるはず」と考え、期待します。

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるで、「だめなら次がある」は絶対NGです。

その姿勢では折角の市場を自分で潰してしまいます。

ミスマッチを絶対に避け自分のコアスキル=強みを活かし、戦果を挙げられる戦場=企業を選べるかどうかが最重要ポイントでしょう。

2. 中高年の転職差別化戦略

中高年にとっての転職市場を知る

御存知の通り、減っていく人口、しぼんでいく市場、日本は小さくなってきています。

景気が盛り返していること、IT技術の進展と高齢化によって労働市場における労働力の「かたより」が発生していることなどから、人手不足感は逆に強まっています。

そして、この「かたより」が中高年の転職を難しくしています。

現在でも多くの企業で終身雇用・年功序列がしっかりと生きており、賃金は年令を重ねるごとに上がっていっています。

この日本の文化に根付いたシステムが中高年労働者層の流動化を阻害し、給与の良いポジションの流動性を低くしているのです。

もちろん、新たな市場、新たな付加価値創造をもとめて社外から新しい人財を求める企業もあります。

それ故にそうした企業は即「戦果」力を求めるだろうことは容易に理解していただけると思います。

これが何を意味しているかというと、「新たな市場創造力」や「付加価値創造力」「リーダーシップ」を持っているのであれば、若手でもいいのです。

年代ごとの住み分けがなくなっています。

今以上のやりがいや処遇を求めるのであれば、自分の強みを活かせる市場=ポジションを探し、結果にコミットする能力を証明する必要があるのではないでしょうか。

ライフワークバランスを考えて、給与が低くても責任も軽く精神的な負担も低い、慢性的に人手が足りていない仕事や誰でも短期で習熟できる単純業務を選ぶことも、選択肢になるでしょう。

今までと同じような転職の仕方は過当競争の市場に自ら突っ込んでいくようなもので、実際は転職年齢に制限=リミットはなく、自分を売るための市場をどうやって見つけるか、あるいは「創る」かというマーケティングセンスが転職の成否を握る鍵になってきているのではないでしょうか。

マーケティングする

では、具体的にどう攻めるべきでしょうか。

他の転職希望者と同じことをやっても、スタート直後のトライアスロンの水泳のように、レッドオーシャンで隣の選手と殴り合いながら泳ぐようなものです。

みんなが泳がないブルーオーシャンを探すために情報の接点を増やし、アンテナの範囲を広げることが絶対条件でしょう。

その上で以下4つのポイントを押さえて、応募する企業を決めます。

・自分の強みを見直し、磨き上げる

・強みを活かせる企業・業界・職種を特定する

・募集の裏にある企業ニーズを理解する

・応募職種の周辺も狙う

こうした差別化戦略は、情報量と企業側とのコネクションが必須ですので、その点についてはぜひ転職支援サービスを活用してください。

【参考記事】「転職サービスの使い方」

自信を持ち、表現する

中高年だからこそ若手に負けない自信を伝えるべきです。

ただそれは高い学歴をもち、一流企業や高いポジションに就いていたということ「だけ」ではなく(「だけ」の人はたくさんいますので)、

・求められた以上の実績を出してきた

・結果は物足りないかもしれないが、制約のある中で最大の貢献をした

というアピールを伝える必要があります。

応募書類を差別化する

そのアピールのために、履歴書と職務経歴書を作り込むことも大切ですが、それ以外にあなたを知る人からの「推薦状」や成果を説明する客観的な数字をまとめて職務経歴や自己PRを支える資料とすることなどが効果的だと思います。

その際に気をつけるべきポイントとして、どういう結果を出したかだけではなく、どうその結果を達成したかを丁寧に説明し、結果を出すための「再現性」のある能力を持っていることをアピールするべきです。

その一つのあり方として、「提案」型の自己PRや志望動機、あるいは別紙での提案書を作成してもいいと思います。

「財務諸表を読んでみようー会社を知るための5大文書」で説明した企業分析をもとに、応募先の会社の課題を設定し、それの課題をどう解決するか、その解決策に自分がどのように貢献できるのかを書くのです。

こうしたシニアレベルの実力があってはじめてできるビジネスの企画力、実行力が中高年のビジネスマンに求められる能力ではないでしょうか。

3. 身だしなみと振る舞いを変えよう

そして、自省を含めてですが、中高年の方に本当に気を使っていただきたい点が「身だしなみ」と「振る舞い」です。

釈迦に説法と言われそうですが、個人的にここに時間とお金を使っている人は10人に1人は絶対いないと感じています。

私の知る「結果」出してきた人は例外なく相手に不快な思いをさせない清潔感があり、身のこなしがスマートで、かつ品のある服装をしていました。

なにもブランド物で揃える必要はありません。

スーツのサイズがあっていて、シャツもプレスされており、ネクタイの趣味もよく、靴はきちんと手入れされている。
口臭や体臭へもキチンを気を配り、鼻毛や無精髭もしっかりと処理します。

本当に基本的なことをしっかり習慣として実施するだけでいいのです。

にも関わらず、これができていない人が本当に多いです。

振る舞いという点では、

・挨拶は自分から

・電車の中では声をかけて動く(無言でぶつからない)

・エレベータは自分が最後

などちょっとしたことをするだけですごく自分の周りの世界が変わることに気づくと思います。

これだけでもトップ10%以内にはいるわけですから。

明日から毎日の朝のルーティンにこうしたチェックポイントをいれて「身だしなみ」と「振る舞い」を習慣化してみてください。