「当社はOJTがあるから大丈夫」は要注意!

OJTってなんだろう?

OJTは「On the Job Training」の略で、日本語で難しく言うと「現任訓練」「職場内訓練」と言います。

担当予定の職務に関して、先輩社員の指導の元、その職務を実際に行いながら知識、スキル、経験を身に着けていく訓練方法を言います。

通常は「新人研修」や「中途入社研修」などの入社直後のトレーニングを受けたあと、配属部門先で受ける第二弾のトレーニングで、内容や進め方が決まっており、計画的に実施されます。

アメリカで開発された「4段階職業訓練法」が起源と言われ、4段階は「Show」「Tell」「Do」「Check」に分けられます。
日本風に言えば、「して見せて、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」というところでしょうか。

また、この4段階のトレーニングを実施するに際しては「意図的、計画的、継続的」の3つの原則があります。
目的を持って、計画的に実施され、習得するまで継続してトレーニングを行うことが大前提です。

新しい能力は「習得」した後「習熟」する必要がありますから、特に「継続的」である点は重要です。

一度やってできたからあとはもう大丈夫、というのは訓練ではありません。

目的とメリットは、短時間・低コストで即戦力を育てることができる点にあります。

現役担当者が教育を担当しますので、業務に必要な知識経験をもれなく学べますし、業務関係者と人間関係を作ることができると言うメリットがあります。

また、指導する社員の側も教育を通じてマネジメントスキルを上げることもできますので、双方ともにメリットの有るトレーニング手法であり、広く行われています。

一方、デメリットとしては、指導担当社員が未熟である場合にうまく指導ができず誤った情報を与えたり、現業が多忙でトレーニングに十分時間を割けなくて期限内にトレーニングを完了できない、また担当者間の能力のばらつきがOJTの質や成果を左右するなど運用上の課題があり、極端な場合、ブラック企業によくある人手不足でできた穴を埋めるための仕事の丸投げの手段となっってしまうケースもあります。

「入社即OJT」というのは通常ありませんので、もし希望する会社からそのようなオファーがあったときは十分注意しましょう。

ちなみにOFF-JTもあります

OJTの対になるトレーニング法として「OFF-JT」があります。

これは通常業務から離れておこなう集合研修に多く、ビジネスマナーやPCの基本操作などの新人研修に始まり、プレゼンやロジカルシンキング、マネジメント能力向上など、幹部向けの集合研修が典型的な例ですね。

入社後の社員教育体制・施策は企業ごとにかなり特色が出る部分でもありますから、今勤めている会社の内容を予めまとめておくと比較しやすいと思います。

【参考情報】厚生労働省「能力開発基本調査」