道は自らの意思で選び、選ばれる

私たちはいろいろな事情や夢を抱えて転職活動を始めます。

転職せざるを得ない状況に追い込まれた場合でも、望んで始めた場合でも、ヘッドハントされた場合でも、選択を迫られたときには「Plan B」を持っていたいと強く思います。

転職ではありませんが、私自身いろいろな場面で、様々な人や状況に選択肢を迫られてきました。

もちろん「Plan B」を持っている時もありましたが、そうでないときに刻まれた辛さや悔しさは、その状況を思い出すたびに胸に締め付けられた感覚が蘇ります。

みなさんも同じ経験がありませんか。

無論、たまたまうまくいくこともあるでしょう。しかし、それにかけるのはあまりにオッズの高い博打ではないでしょうか。

私達を取り巻く状況は、メディアの喧伝する「売り手市場」とは裏腹に、選ばれる人とそうでない人の選別を強めていると思います。

そして間違いなく選ばれる人は、「Plan B」を常に持ち、選ばれるべくして選ばれていると思います。
彼らにとっての「選択肢」は、自らの選択肢をもとに相手に選択を迫ることでもあります。

そうした人の特徴や資質を少しだけ私の経験から共有させてください。

決裁権者に選ばせる

よく日系と外資系の違いを農耕民族と狩猟民族に例える事がありますが、私なりに解釈すると、その違いは「周りが気を使って困っていると助けてくれる文化」と「助けてほしければ助けてと言わないと誰も手を差し伸べてくれない文化」なのではないかなと思います。つまり、自分が困っていることを表明しないと困っていると思われないのです。

例えば、仕事の範囲を決める際、日本企業の場合は常に縦横の連携を意識して、自分の担当範囲外の部分もある程度把握しながら仕事をすすめることが普通だと思いますが、外資系の場合全く自分の仕事以外の部分は気にしません。

それは他人の責任範囲に踏み込む越権行為と捉えられるからでもあります。それ故に、雇用契約を結ぶ際は「Job Description」という業務内容を事細かに取り決めた文書を雇用者と被雇用者の間で交わして、職務範囲とその責任を確認します。

この文化のもとでは、年功序列のような昇進はしませんし、どうやって昇進するかも能動的に教えてくれることもあまりないのです。

昇進したければ、昇進するために何が必要でいつそれを実現しなければいけないのかを自分で調べて計画し、実行し、実現した上で他社のオファーをもらい、上司もしくは決裁権者に「私を雇い続けたければ、この条件で雇用契約を結んでください。他社からはこういう条件でオファーが来ました。同等以上の条件を認めてくれるのでなければ、会社をやめて他社に移ります」という交渉をするのです。

そう、相手に「自分のにとって有利な」選択を迫るのです。

このギャップに気が付かないと、「なんで会社は自分のことを気にかけてくれないんだ!?」とお角違の不満を持って仕事を辞め、勘違いした期待を持って転職いくことになってしまうのではないかと思うのです。

猫のキモチ犬知らず、とでもいいますか。。。「言葉」が違うので通じやしません。

ただ、これからはどこの国の資本の会社かに関係なく、常に自分の中に選択肢を持って会社と付き合う実力がなければ、自分と家族の人生を守れない、そんな時代の始まりではないでしょうか。

選択肢とは戦略

いろいろなプロジェクトや業務で、そして様々な会社で派遣社員の方、契約社員の方、正社員で入社する方を見てきましたが、一つだけどこへ行ってもだいたい同じ結果をもたらす悪いパターンが有りました。

自分で面接をしたときもお客様が直接雇われた方でも、退職即入社できる人ほど短期で退職していきました。

やはり、雇う側雇われる側双方ともに余裕が無く、選択肢を持っていないがためにミスマッチが起こりやすいのです。

準備なく放り出されてしまったために、選り好みをする余裕が無いのはわかりますが、短期での退職は次の転職の際に経歴に不自然なブランクを作ることになってしまい、不利になりますからなるべく避けたいものです。

もちろん幸せな縁に絶対ならないというわけではありませんが、少なくとも私の経験で極めて少数でした。

私がこのブログでしつこいくらいに準備段階の記事を書いているのも、やはり転職は時間をかけ「戦略」を練らないとうまくいかない思うからです。

単純計算していただくとわかるのですが、自分の一日の時間割を考えてみてください。想像以上に私たちには自由な時間がありません。

通勤:往復2時間
勤務:10時間(8時間+お昼休み1時間+残業1時間)
夕食・お風呂・休憩:3時間
睡眠:7時間
合計:22時間!!

つまり、自由になる時間は一日2時間程度が平均ではないでしょうか?

そしてこの2時間は何に消費されているでしょうか?

育児、介護、テレビ、漫画、ネットサーフィン、趣味、雑用、そして残業。今やらなくても良いこと、自分がやらなくてもいい仕事、いくらでも時間を奪っていくものがあります。

もしキャリアアップやキャリアチェンジの転職であれば、スキルアップや勉強の時間を確保することがとても難しいことに気づかれるかと思います。

こうした制約のもと転職活動をするのですから、短期での転職が余裕のない選択肢であるのかお分かりいただけるかと思います。

業績不振や倒産、突然のプロジェクト終了などで意図せず退職を強いられた場合は、そもそも転職活動を想定していないでしょうから、いくら毎日時間に余裕ができたからといって、「転職活動をしながら」キャリアプランを構築しようとすると、上記のようなミスマッチが発生するのではないでしょうか。

つまり、選ばれる人の資質として、ゴールを見据えてそのために必要な努力を見積もり、「今日何をしなければいけないのか」を把握し、かつ実行している人と言えると思います。

そこには間違いなく「戦略」があることに気が付かれるとおもいます。

こうした人は、傍目には他の人と同じようなことをやっているように見えますが、1年後、3年後と時が経つに連れて確実にポジションを上げ、より自分のやりたいことに集中できる環境を手に入れているのです。

そう、彼、彼女の戦略に沿って。