転職で外せない4つの情報源

ここでご紹介する方法は、紙メディア転職エージェント以外に私が転職活動中に利用したものです。

どんな形態であっても、やはり情報は自分の手足で汗をかいて集めた生の声、一次情報にはかなわない、というのが私の実感でした。

第三者が集めた情報を利用するときに、「あれ?」と違和感を感じたときは、以前ご紹介した一次情報を当たって「裏」を取ってみてください。

白だと思っていたものが黒に、黒だと思っていたものが白に変わることもあるかもしれません。

1. 取引先、顧客、知人・友人、家族

在籍中に転職活動をすすめるときは、公にできない、しないほうがいい場合がほとんどですので、情報収集もネットやエージェント、紙媒体など、関係者に気づかれにくい方法が主な方法にならざるを得ません。しかし、やはり生の声ほど貴重な情報は少ないことも事実です。

ナマの現場の声や第三者の意見・視点は、問題がどこにあって、求めるサービスや製品を提供するにはどんな能力/経験を持っていなければいけないのか、身に付けなければいけないのか、必要になってくるのかを知ることは、自分のキャリアプランを立てるためにとても貴重な判断・評価の基準になります。

たとえば、顧客の売上や利益の過去数年の変化はどうなっているのか、主力製品は何か、なぜそれが売れているのか、今後どの分野に力を入れていくのか、顧客の競合の状況はことなるのかなどを知ることでその業界に求められている人材像もわかってくると思います。

また、知人・友人の中にも親しくかつ頼れる人がいないか確認しておくことも大事かと思います。転職活動の初期ではなく、ある程度進んで決断を下す目処がたったくらいで相談してみてもいいかもしれません。この時気をつけるべきは、なるべく在籍している会社の同僚や先輩は避けるべきでしょう。思わぬタイミングで漏れてしまって活動を進めにくくなったり、転職先と何らかの関係があるような場合には転職自体ができなくなりかねません。何をどこまで誰に話すのか、その影響はどうなるのかを考えた上で、相談する相手を決めたほうがいいでしょう。

もし家族にそういった情報を持っている人がいれば、まず当たるべきはそこかもしれません。あなたの転職が家族の生活に与える経済的な影響が大きい場合は、相談のタイミングと内容は家族といえども注意が必要ですが、転職活動は孤独になりやすいので、早い段階で家族の理解とサポートを得られるようにしておくことも転職を成功させる秘訣と思います。

2. Googleアラート

ネットにはいろいろな情報が溢れていますが、欲しい情報を効率的に集めるためにはコツが必要です。個別にホームページでニュースを読んだり逐一会社や業界ごとのニュースを検索していたのではとても効率が悪いですよね。私は Googleアラートを使ってキーワードで希望する業界や企業名を指定して、関連ニュースだけをまとめています。それをスキマ時間を使って読めば時間の節約にもなりますので、とても便利です。

FeedlyやInoreaderなどのRSSリーダーサービス・アプリを使ってGoogleアラートと連携させ、集めたニュースをカテゴリごとにまとめておくと更に利便性が高まりますので、更におすすめです。これらのサービスは無料でAndroidやiPhone向けのアプリも提供していますので、ぜひお試しください。

3. 図書館

もしあなたが東京近辺に住んでいるのであれば、国会図書館は情報収集の場所としてとてもおすすめです。あらゆるメディア、雑誌・書籍などの刊行物が無料で閲覧できますので、ぜひ試していただきたい場所です。他の地域でも図書館はあると思いますので、調べて見る価値はあると思います。

図書館のいいところは、単純に無料で利用できるということではなく、異なるメディアを一度に並べて調べられるので、とても効率がいいこと、調べ物をするための施設が整っていることなどです。

4. SNS

身近に希望業界・企業の知り合いもおらず仕事上でも絡むことがない場合は、生の声を聞いたり口コミを知ることができません。そんなときに役に立つのがSNS、企業評価サイト、ブログなどのネットメディアでしょう。それぞれ長短やリスクがありますので、鵜呑みにすることは危険ですが、転職エージェントや面接時の情報に肉付けするくらいの意識で利用するのがいいバランスかと思います。

Linkedin

Facebookの企業ページは雰囲気を知る手段の一つとしてはいいかもしれませんが、転職活動へ直接役に立つかというとそれほどでもないと感じています。特に外資系を目指すのであれば、Likedinのようにビジネスに特化したSNSがとても有効です。

ただし、Linkedinは、お友達を探すツールではなくてビジネス上の人脈構築に重きをおいていますので、転職エージェントからの承認依頼については慎重に判断しましょう。経歴に「Reasercher」とか「Recuruter」とある場合は、リスト取りの新人さんが片っ端からアクセスしている可能性が高いので、要注意です。

それと、Linkedinに掲載する経歴は、履歴書に近い扱いを受けることがありますので、記載内容の正確さが重要になる一方、現在の職業やポジションを公開したくないときはどこまで記載するのかを考えておく必要があります。

最近は企業の採用担当が直接コンタクトしてくるケースもありますので、内容については戦略的に考えた上で書くこと、書かないこと、アピールすることを下書きした後に掲載することをおすすめします。

企業評価サイト

個人的にどう判断すべきか迷ったのがこの情報源です。

Vokers、カイシャの評判、転職会議などがメジャーどころだと思いますが、在職者、退職者の給与などの待遇、成長機会、社風、入社前後に感じたギャップ、ライフ/ワークバランス、退職者の場合はその理由、そして企業分析など多岐にわたる切り口で点数評価するとともに、実体験に基づいた口コミを知ることができますので、一気にメジャーになったメディアです。

確かに、生の声を聞けるという意味では重宝するのですが、匿名性が高いために内容の信憑性をどう判断するかがとても難しいのではないかと感じています。その点では2ちゃねるなどのネット掲示板と同種のリスクを含んでいる可能性を感じました。

転職活動を初めて間もなく自分が所属していた会社の評価を読んだときに、視点や書き方次第でこんなにも受け取り方が変わるのか、こんなにも自分の評価と開きがあるのかといい意味でも悪い意味でも認識のズレにビックリした覚えがあります。

人間は自分の見たいものを見、聞きたい言葉を聞き、読みたいことを読むという「バイアス」が常にかかった五感を通して物事を認識するのだということを改めて、そしてとても怖く感じました。

当然こうしたサービスを運営する企業もそうしたリスクを認識し、そのリスクを最小化するための努力を惜しんではいないと思いますが、利用者自身がそれだけに頼らず、あくまでも自分の手足で集めた一次情報を基礎にして判断することがとても大切だと思います。