転職7つのリスクを書き出す 〜その1〜

何かを選択するときには、必ずリスクを伴います。

転職でもそれは変わりません。

環境の変化に合わせて自らを変えていけなければ滅ぶだろうし、変えられたとしても新しい環境に適応できなければまた滅ぶのです。

ただし一番のリスクは、情報不足からリスクそのものに気づかず、予防し回避できたことが現実のものとなって避け得なくなることではないでしょうか。

それ故に、転職理由と転職で得たいものがはっきりしたら、転職のリスクを考えることがとても重要なのです。

リスクを考える時には、ただ考えるだけではなく紙に書き出すことをお勧めします。
人は紙に文字で書きながら考えを広げていきますので、頭の中だけで考えていたときには気がついていなかったリスクに気づくこともあるからです。

ここでは、ご参考までに私が検討前に書き出して、考えたことと検討した事を共有させていただきます。

1. 転職者に求められるのは即戦力

企業が中途採用者に求める第一は「即戦力」、つまり、それまでの知識、経験、人脈を活用して、利益・売上に貢献してくれる人材です。

ここで注意すべきは、年代によって求められるレベルが異なると言う点です。20代前半から中盤であれば、新卒と同様に持っているポテンシャルに重きを置いて採用するケースもありますが、20代後半以降は、間違いなくその年代ごとの「即戦力」を求めます。

つまり、あなたの現状の経験・能力が応募ポジションに見合っているかと言う点です。
ここがずれていると、書類選考を通らずに終わってしまうことにもなります。

職種を変えるキャリアチェンジの場合は、今までの経験や実績がそのまま評価されませんので、それをどう即戦力としての評価につなげるのかについて特に慎重に検討することが必要です。

例えば、技術者から営業へ転向するような場合が顕著ですが、技術力があるから顧客の悩みをより深く理解できる、というように、畑は違えど強みに変えられる共通項を探すといいでしょう。

2.転職後に今持っている人脈が使えるのか?

今自分が持っている人脈を転職先で活かすことができるかどうかも重要な点です。

人脈には内向きと外向きがあります。

当たり前ですが、現在の社内の人脈は使えなくなります。

社会人として数年経てば、財務、人事、法務といった企業活動を支える部署のコネクションがどれだけ自分の仕事の出来を左右するかについては身にしみていると思います。

転職するということは、それらを一から作り直すことになります。
私は日系から外資系に転職しましたので、ギャップが非常に大きく非常に苦労しました。

友人として付き合う場合はあると思いますが、お互い話せないことも出てくることは理解しておきましょう。例えばあなたが商品企画や営業職で競合他社に移ったとしたら、既存顧客の情報や新製品の情報については話せませんよね?

今と同じパフォーマンスを出すための社内環境を整える時間がどれだけかかるのかを見積もっておくことも、転職を成功させる重要な要素だと思います。

次に外向きですが、これは顧客やパートナー(下請け、子会社、提携先など)です。
営業職に限らず、客先に常駐してサービスを提供していたり、店舗で働いている方、業務の一部を外部委託してサービスを提供している方にとっては、多かれ少なかれ転職後にその人脈を活かして業績に貢献することが期待されます。

そうした場合に、「競業避止義務」が問題になる場合がありますので、注意してください。

3. 転職で問題となりうる「競業避止義務」とは?

「競業避止義務」は、社員が競合他社へ転職したり、自ら会社を起こして競合することを禁止することです。
就業中は当然この義務を負います。それゆえに一般的に副業が禁止されるのですが、職業選択の自由の観点から、退職後もこの義務を負うのかについては議論があります。

非常にセンシティブで難しい問題ですので、まずは、以下を実施して知識武装しましょう。

・現在所属している会社の就業規則を確認

・経産省が公表している下記リンクの資料やネットの情報に目を通す
経済産業省 競業避止義務契約の有効性について

・転職エージェントやビジネス法務に詳しい弁護士など無料相談などを利用して専門家に相談

その上で、現職の特徴をよく考えて、退職後に競業避止義務の責任を負うことで影響するかどうかを考えておく必要があります。